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アマチュアにオススメな今が買い時オデッセイ3選!【クラブフィッターに聞いた】

『オデッセイ』といえば、ゴルファー誰もが知るパターブランド。最新のシリーズは、AIが設計したインサートを搭載し、高性能なパターとして高い人気を博している。だがそれだけにちょっと手の出にくい価格であることも事実。そこで今回は、クラブ事情に詳しいクラブフィッターに、コストパフォーマンスの良いおすすめのモデルを3つ紹介してもらったぞ。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2025年5月1日 13時00分

『オデッセイ』といえば、ゴルファー誰もが知るパターブランド。最新のシリーズは、AIが設計したインサートを搭載し、高性能なパターとして高い人気を博している。だがそれだけにちょっと手の出にくい価格であることも事実。そこで今回は、クラブ事情に詳しいクラブフィッターに、コストパフォーマンスの良いおすすめのモデルを3つ紹介してもらったぞ。

【写真】5,000円で買って500万円稼いだ! 片山晋呉の『3ボールパター』はかなりでかい

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皆さんこんにちは。クラブフィッターの小倉勇人です。私はパターがゴルフクラブの中で一番好きで、日々勝手に研究をしています。オデッセイのパターは、どの年代のモデルもインサートに力を入れており、現在はAIが設計した『Ai-ONEインサート』が主流ですが、その前は、『ホワイト・ホット インサート』が主流でした。
 
この『ホワイト・ホット インサート』は、2002年に発売されたモデルに搭載されていたインサートのいわば復刻版で、ボールのカバーと同じ素材をインサートに使用することで、ソフトなフィーリングとしっかりとした反発力で安定したコロがりを生み出します。最新のインサートによってやや影が薄くなってしまいましたが、まだまだ多くのツアープロがこのインサートを好んで使用しているなど、その魅力は衰えていません。今回は、そんな『ホワイト・ホット インサート』を搭載したモデルの中から、パッティングが苦手なゴルファーに良い効果を発揮しそうなモデルをご紹介していきたいと思います。

一大人気パターとなり流行した『ホワイト・ホット 2ボール』。ミスヒットの強さがアマチュアに受けた
2000年発売の『ホワイト・ホット』インサート。ウレタン素材でできている。後に続くインサート開発のベンチマークになった
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一大人気パターとなり流行した『ホワイト・ホット 2ボール』。ミスヒットの強さがアマチュアに受けた

 
【構えやすくて動かせる大型マレット『ELEVEN トリプルトラック DB』】
 
『ELEVEN』シリーズは、大型マレットでありながらブレードの操作性を持つモデルとして開発。投影面積の大きなボディを持ちながら、比重の軽いアルミニウムとTPUを多用し、ヘッド重量の約8割をフェース側に配分することで、浅い重心に設計することに成功しています。
 
アマチュアの多くは、目標に対して正確に構えられていません。狙ったところに正確に構えることは、パット数を減らすための第一歩です。この『ELEVEN トリプルトラック DB』は、幅広いヘッドを貫くように中央に3本のサイトライン、『トリプル・トラックアライメント』が設置されており、フェースの向きが非常にわかりやすいです。通常の大型マレットと違って浅重心なため、速いテンポでもヘッドを振りやすく、カウンターバランスを採用したストロークラボシャフトと相まって見た目以上に扱いやすいです。大型マレットが苦手、うまくストロークできないといったゴルファーには是非試してもらいたいモデルです。

角張ったヘッド形状は、3本のサイトラインと平行のラインを作らないようにデザインされ、サイトラインの効果を際立たせている
フェースのすぐ裏に設定されたウェートが浅重心の証。目をつぶってストロークするとブレードと間違うぐらいスムーズにヘッドが動かせる
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角張ったヘッド形状は、3本のサイトラインと平行のラインを作らないようにデザインされ、サイトラインの効果を際立たせている


【ブレードなのにマレット並みの構えやすさ『ホワイト・ホット OG BIG T』】
 
『ホワイト・ホット OG』シリーズの『OG』とは、“OLD GANGSTAR”の頭文字で、古き良きものといった意味があります。『ホワイト・ホット インサート』の復刻版を搭載している点や、過去に人気の高かったヘッドモデルが多数ラインアップされている同シリーズにピッタリのネーミングです。
 
そんな中で異彩を放っていたのが、この『BIG T』というモデル。ブレードタイプでありながら、ヘッド中央部分だけを後方に伸ばした独特のT字シルエットを持ちます。後方に伸ばしたフランジ部分には、『トリプル・トラックアライメント』を施し、直線的なボディと相まって、目標に対して正確に構えやすいモデルに仕上がっています。『ELEVEN』シリーズは、ボディ自体はマレットタイプとしながらも振り心地などの性能をブレードタイプに近づけたシリーズですが、この『BIG T』は、性能も形状もブレードタイプでありながら、マレットタイプの構えやすさを取り入れたモデルです。見た目通りの性能で構えやすさを追求するなら、この『BIG T』がおすすめです。

ヘッド形状が生み出すライン、サイトラインどちらもフェースに対して水平、垂直になるため、ヘッドのどこを見てもフェース向きを確認しやすいデザイン
後方に延ばされた部分は薄く、ウェートもフェースすぐ裏に搭載されているため、振り心地は浅い重心のブレードタイプそのもの
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ヘッド形状が生み出すライン、サイトラインどちらもフェースに対して水平、垂直になるため、ヘッドのどこを見てもフェース向きを確認しやすいデザイン


【ジェイルバードで再注目された操作性の良い縞々ヘッド『ホワイト・ホットVERSA 12 S』】

『VERSAアライメント』が登場したのが、2013年、カラーのコントラストを利用し、フェース面を目標に合わせやすくするための工夫として誕生しました。フェースに対して平行になるように異なるカラーの帯を交互に配置した縦縞の『ヴァーチカルアライメント』。フェースに対して垂直になるように帯を交互に配置した横縞の『ホリゾンタルアライメント』のふたつがあります。『ホワイト・ホットVERSA 12 S』は横縞の『ホリゾンタルアライメント』を搭載したモデルで、黒いボディの中央にボール幅ほどのカチッとした白い帯が鎮座します。
 
このヘッドを素振りしてみると、この白い帯がコントラストによって鮮明に残像として視覚に残り、ストローク中のヘッドの動きをイメージしやすくなります。似た効果を持つモデルとしてオデッセイの名器『ホワイト・ホット2ボール』が挙げられますが、こちらの方が、カチッとした直線的なイメージでストロークができます。ヘッド性能は、浅い重心の大型マレットタイプで、操作性の高いショートスラントネックとの組み合わせ。パターに色々と助けてもらいたいけど、操作もしたいといった欲張りなゴルファーにはおすすめの1本です。

白い帯がストローク中に残像として残るため、素振りでのボールのスピードや打ち出し方向がイメージやすい
ELEVENシリーズと同じく、ウェートをヘッド前方に装着した浅重心タイプのマレット。操作性が良く、ブレードに近い振り心地を持つ
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白い帯がストローク中に残像として残るため、素振りでのボールのスピードや打ち出し方向がイメージやすい

🔳解説 小倉勇人
おぐら・はやと/ゴルフショップの店長、クラフトマン、フィッター、ゴルフライターなど、さまざまな顔を持つ。片手シングルの腕前で、クラブの性能を見抜く

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片山晋呉の新パターを激写。関連記事【片山晋呉は19年前に発売された“5,000円パター”で550万円を獲得!「元は取ったでしょ(笑)」】を読めば、その秘密がわかります。

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