テーラー『M5』『M6』の赤ネジは【越えた反発をギリギリ適合に戻す注入口】だった!
PCM編集長(以下、P編) 「フェースを今までより20%近く薄くして、最初から反発のルールを越え、後から樹脂を注射して、ルール適合値のギリギリを狙って戻すなんて、すごい発想だよね。【Speed Injectedツイストフェース】だっけ?」
PCM筒康博(以下、筒) 「一個一個ヘッドに個体差がある中で、とても合理的な方法にも思えます。でも、CT値の厳格なチェックを今回の製法上、2回も入れなければいけないというのが何とも面倒ですよね…。だって、世界的なウッドカンパニー・テーラーメイドの莫大な流通数なのに、ツアー支給ヘッドだけじゃなくて、出荷する全てのヘッドでそんなCT値のチェックをやるんですよね? うわぁ〜〜、想像しただけでも面倒くさァ〜〜〜」
筆者 「面倒くさいのは、工場の人でしょ。筒さんがやるわけじゃないってば! それに、今までのツアー支給品以上のギリギリ反発ヘッドが全員手に入るんですよ?(素晴らしいことなんだけども、ちょっとモヤモヤする…)」
P編 「いや、筒さん。かなりインパクトが大きいぞ、今回の製法は…。しかし、天下のテーラーメイドまでもがギリギリ反発の追求で、ヘッド全数のCT値をチェックする時代に入ったか……」
筒 「ね。小ロットのカスタムパーツメーカーなら分かりますが、大手メーカーの巨大な数量でもそれが当たり前の時代に入りましたよね。普通、そこまでするか? という気もしますが…」
筆者 「いや、普通ですって。プロギア『RS』シリーズも現行機種からそうなってるし、タイトリスト『TS』シリーズも全数検査のギリギリ追求主義になりました。ミズノ『ミズノプロ MODEL-E&S』もギリギリを追求してますよね。
特にここ1年は、どのメーカーも【SPEEDを謳ってきている】ので、テーラーメイドがギリギリをやっても全然ボクは不思議じゃないですよ。やっと反発力でそれらのギリギリ先駆者たちに追いついた? という見方が正しいかもしれません…」
筆者 「確かにそうなんです……。ツイストフェースでギリギリ反発は唯一、テーラーだけです。でもでも、僕は去年【ツイストフェース】付きの『M3 460』を購入したばかりなので、ただただ悔しいんですよね……。なんで去年ボクが買う『M3 460』をギリギリにしといてくれなかったんだよ!ってね……(大泣)」
筒 「(うるさいなぁ…)今年も『M5』を買えばいいだけじゃん!」
筆者 「『EPIC FLASH』のAIフェースと比べなきゃ、判断できない」
筒 「打ち比べたじゃん。さっき、発表会の会場で『M5』を打ちまくりましたよね? それに、ALBA本誌用に『EPIC FLASH』も『M5』も借りて打ったし分かってるでしょ? どっちを買うべきかなんて」
筆者 「いや、まだ結論は出してません。重心データとかの細かいデータが揃ってないし、室内で打っただけですから。っていうか、村田さんも筒さんも僕も一応、テーラーとキャロの新作全部を試打済みじゃないですか。この際、正直ベースでどっちを買うべきか? 突っ込んだ議論をしましょうよ。そこが一番大事だと思うので」
筆者 「………。(いや、メディアとか関係なく、いち個人のゴルファーとして、今これより気になることなんてある!?)」
筒 「そうですね。メディアとしては、そう来るのが当たり前です。でも、ボクはそこまで2社のユーザーが被るのかな?というのが本音ですね。基本的に、テーラーメイドとキャロウェイは客層がまったく違うと思っているので。長岡さんが言うような対決構図にはならないと思うんですよ」
筆者 「逃しませんよ!!!」
筒 「いや、客層は被ってません! キャロウェイ好きは『EPIC FLASH』しか買いませんし、テーラー好きは『M5』か『M6』しか買いません。ゴルファーは皆そういうものでしょ」
P編 「筒さんの意見に同感だな…」
これだけ話題の2つだし、ベストな選択のために、ゴルファーなら両方とも絶対に試打するはずでしょ! 今回は逃しませんよ。答えにくいお題だからって、逃げるのはやめてください。まだテーラーメイド『M5』『M6』、キャロウェイ『EPIC FLASHスター』『EPIC FLASHサブゼロ』を全部打った人なんて日本にほとんどいないんですから、どっちがいいのか? 答えるまで帰しませんよ!」
筒 「分かりましたよ!(あ〜〜超面倒くさい。松山英樹プロの名前出されちゃ、誰も反論できないじゃん…)」
P編 「………。(こやつ、テロリスト過ぎる…)」