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宮田成華は「今日いきなりクロウグリップ」で怒涛の4連続バーディ締め! 53位→8位にジャンプアップ

パッティングに悩まされ続けてきた宮田成華が、初日とは別人のようなプレーを見せて、8位タイにまで浮上してきた。いったい何を変えたの?

所属 ALBA Net編集部
土屋 裕一 / Yuichi Tsuchiya

配信日時:2023年9月27日 09時34分

<SkyレディースABC杯 2日目◇27日◇ABCゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6660ヤード・パー72>
 
ステップ・アップ・ツアーのフラッグシップ試合で唯一の4日間大会「SkyレディースABC杯」の予選ラウンドが終了。初日3オーバー・53位タイと出遅れた宮田成華が、この日5バーディ・ボギーなしの「67」と完璧なプレーを展開。8位タイまでジャンプアップを果たし、一気に優勝戦線に浮上した。

クロウグリップってどんな握り?【写真】

1番からスタートした宮田は、序盤は6番パー5の1バーディのみ。後半に入ってもパーを重ねる我慢のラウンドが続く。ところが15番パー5で2オン・2パットのバーディを奪うと、そこから流れが一気に変わった。なんと最終18番まで、怒涛の4連続バーディを決める会心のプレーを披露。自身も「久しぶり」というほどパターが入ってくれたという。
 
「ここ数試合ず~っとショットの調子はいいんですけど、パターが決まらないので流れはこない試合展開が続いていた。昨日もショットは良かったんですけど、ポロポロって外してボギーきて、3パットして流れを悪くしたり…。ホント最近そんな感じでした」と、パッティングへのフラストレーションがつもりに積もっていた。
 
そんな状況を一変させたのが、昨日の初日のラウンド後に初めて試したという『クロウグリップ』だった。
 
「順手でやったり、グローブつけてみたり、クロスハンドやったり、ホントいろいろやってたんですけどダメで。それで今日いきなり(クロウグリップを)やってみたら良かった。」。ぶっつけ本番とはまさにこのこと。特別に練習を重ねたわけでもなく、いきなり変えててしまう勇気には驚かされる。裏を返せばそれぐらい切羽詰まった状況だったということ。しかし今日に限っては思い切った決断が吉とでた。
 
ちなみに宮田が採用した『クロウグリップ』とは、左手のグリップはいつものように握り、右手はひっくり返して上からかぶせるように挟むスタイル。人差し指、中指の腹(正確には薬指の腹も半分程度)をグリップ上に添えるように置き、右手の甲は正面を向く。
 
昨日のラウンド後の練習で試した時に、いい感覚はあったのかを聞くと、「ありました。気持ち悪さがだいぶ減ったなって。ヘッドがスムーズに動いてくれる感じがありました。久しぶりですね、こんなに入ったのは。こんなことやる人、あんまりいないですよね(笑)」。最後は笑って答えた宮田。復活したパターのフィーリングを武器に、明日からの決勝ラウンドを戦う。(文・土屋裕一)

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