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スコッティ・シェフラーは3度目の正直なるか 初年間王者へ好発進「いつもと同じ試合だ」

初の年間王者を狙うスコッティ・シェフラーが2位と7打差で初日を終えた。

所属 ライター
武川 玲子 / Reiko Takekawa

配信日時:2024年8月30日 14時30分

<ツアー選手権 初日◇29日◇イースト・レイクGC(ジョージア州)◇7490ヤード・パー71>

3年連続フェデックスカップポイントランキング1位でプレーオフシリーズ最終戦を迎えたスコッティ・シェフラー(米国)は10アンダーからスタートしたが、最初の1番パー4で4メートルのパーパットを外すと不穏な空気が流れた。同組のザンダー・シャウフェレ(米国)はバーディを奪い、2打差はあっという間に消滅。9アンダーで並んだ。

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「リードのことは一切考えない。少し変な気分だが、とにかく自分のワールドに徹した」とシェフラーは淡々とプレーした。3番パー4では2打目を1.2メートルにつけてバーディ。7番パー4でも10メートルのバーディパットを沈めると、コースに大歓声が響いた。

圧巻は後半の3連続バーディ。12番、13番で2メートルのパットを沈めると、14番パー5は6メートルのところに2オンし、バーディを奪った。さらに、あがり2ホールでも強さを発揮。17番パー4で5メートル、18番パー5もグリーン手前から2メートルに寄せて連続バーディで締めくくった。6アンダー「65」はこの日のベストスコア。仮にハンディキャップがなくてもトップという好プレーを披露し、トータル16アンダーで2位に7打差をつけた。

ポイントランキングに応じてハンディキャップがつく現在のプレーオフシステムは、いわば最終戦での“一発勝負”というべきものだが、シェフラーはそれに納得していない。「年間王者が最終戦で決まるのなら‟年間”王者と呼んではいけない。例えば、もし僕がケガで最終戦を棄権したら、ランキング30位で終えることになる。年間レースとは言えない」とシーズン全体の成績を反映するべきだと異論を唱える。

過去2年は届かなかった年間王者だが、今年は大きく前進した。「良いスタートが切れて良かった。これも72ホールの戦いだから、例えばきょう2オーバーとか打っていたら、通常でも首位から大きく離されている。いつもと同じ試合だと思って最後までやりたい」。今年こそは初の年間王者を目指す。(文・武川玲子=米国在住)

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