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連勝目指す世界ランキング1位 ジョン・ラームがタイガーから学んだこと

世界ランキング1位のジョン・ラーム(スペイン)がタイガー・ウッズ(米国)から学んだこととは?

所属 ライター
武川 玲子 / Reiko Takekawa

配信日時:2023年3月1日 11時45分

<アーノルド・パーマー招待 事前情報◇28日◇アーノルド・パーマーズ ベイヒルC&L(米フロリダ州)◇7466ヤード・パー72>

今週の「アーノルド・パーマー招待」は再びエレベーテッドイベントが開催。賞金総額2000万ドル(約27億円)で優勝賞金は360万ドル(約4億8600万円)を目指しトップ選手が集まった。

2週前の「ジェネシス招待」で勝利し、世界ランキング1位を奪還したジョン・ラーム(スペイン)は1週のオフを経て実戦復帰。開幕を2日後に控えた28日、会場で公式会見に臨んだ。

今季は6大会中3勝と絶好調が続き、まさに「ピーク」を迎えている28歳。「もし自分がベストなプレーをしていれば、誰かに負けることはあるか?」と問われると答えは「NO」。ピークのプレーは誰にも負けないと自信を見せた。

一方でピークは4日間続くものではないということをツアー通算82勝のタイガー・ウッズ(米国)から学んだという。

「一度、タイガーに聞いたことがあるんだ。82勝のうち、4日間すべてでベストなプレーができたのは何試合あるか?とね」とラーム。

タイガーの答えは「多くて3試合だ」だったという。「おそらく日曜はベストなプレーができたのは多かっただろうが、4日間すべてとなるとタイガーでさえ、そんなに簡単ではないと学んだ」という。そのタイガーの3試合とは…。

「(ペブルビーチで2位に15打差を付けて勝利した)2000年の全米オープン、同年のセントアンドリュース・オールドコースの全英オープン?と聞いたらタイガーは同意した」。

つまりほとんどの勝利はベストなプレーができなくとも、どうマネージするかが重要だということだった。

さらにラームのゲームはタイガーが得意としたコースとフィットするという。ラームがツアー初優勝を挙げ「全米オープン」も制したトリーパインズGCでタイガーは7度の勝利。ラームは21年、3日目を終えて6打リードしていた「メモリアル・トーナメント」ではコロナ感染のため最終日は棄権を余儀なくされたが、同大会でタイガーは5勝を挙げている。

そして今週のパーマー招待はタイガーが大会4連覇を含む8度の勝利を飾っている。

「これらのコースには多くの共通点がある。どれもチャレンジングなコースでアイアンの正確なショットが求められ、もちろんグリーン上が冴えなければならない。ティショットをミスをするなら右側、そこからはまだ狙えるチャンスがある。だから僕にもとても合っているんだ」とラームは笑みをみせた。

世界ランキング1位を奪還してからまだ1週間。今週は再びローリー・マキロイ(北アイルランド)、スコッティ・シェフラー(米国)とトップ争いを演じることになる。(文・武川玲子=米国在住)

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