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モヤモヤ判定が続くパリ五輪 ゴルフ競技のジャッジは“選手自身”?

連日、モヤモヤ判定が起きているパリ五輪。“審判のいない”ゴルフ競技の判定は?

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2024年8月3日 12時08分

松山英樹が単独首位発進を決めた男子ゴルフ競技。“判定”はどうなる?
松山英樹が単独首位発進を決めた男子ゴルフ競技。“判定”はどうなる? (撮影:GettyImages)
Round 2
順位選手名SC
1
トミー・フリートウッド
-11
1
ザンダー・シャウフェレ
-11
1
松山 英樹
-11
4
ジョン・ラーム
-9
5
トーマス・デトリー
-8
5
C.T.パン
-8
5
トム・キム
-8
8
スティーブン・イェーガー
-7
8
グイド・ミグリオッツィ
-7
10
エリック・ヴァン・ローエン
-6
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「パリ五輪」で連日の不可解な判定が話題をさらっている。日本時間31日に行われた男子バスケットボール日本代表VSフランス代表では、逆転負けにつながるファウル判定を巡り、日本のみならず世界でも疑問の声が上がった。

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27日に行われた柔道男子60キロ級の準々決勝では、永山竜樹が対戦相手のフランシスコ・ガリゴスに『待て』の声が審判からかかった後も寝技をかけ続けられて、一本負けとなり物議を醸した。柔道女子でも不可解な判定を受けて、高山莉加が反則負けとなるなど、大きな波紋を呼んでいる。

■“審判がいない”ゴルフ競技 ジャッジは選手自身

では、ゴルフ競技はどうか。『選手自身が審判』と言われている通り、すべての判定を自らの意思で行う。ゴルフ規則の1.2『プレーヤーの行動基準』によると、選手に期待されることとして「誠実に行動すること。規則に従う、すべての罰を適用する、プレーのあらゆる面で正直である」ことが明記されている。

各ホールの自分のスコアは責任を持ってカウント。OBなどによるペナルティも自らに課すことになる。ただし、同伴競技者によるスコアの相互チェックは行われるし、処置への不安があれば競技委員を呼んで指示をあおぐこともできる。

しかし、あくまで競技委員は相談相手であり、『審判』ではない。自分の判断には自分で責任を持つことがプロゴルファーの前提条件だ。

もちろん、選手たちのジャッジにもミスはある。それによってペナルティを受けることも珍しくない。スコアを誤って記入して提出しただけでも、“失格”という重い処分を受けるのがゴルフの厳しさだ。

■時間には厳しい? “審判が下される”事例とは

審判がいないとされるゴルフではあるが、厳密に言えばそうではない。プレーファーストが求められる現代のスポーツ界においてゴルフも例外ではなく、スロープレーに対して処罰が下されるケースがある。

特に海外ツアーは判定が厳しい。各ショットの持ち時間は40秒と設定されているが、それを過ぎれば選手に警告が出され、複数回の警告の末にペナルティが与えられる。あらゆる事象に対して自身で判断するのがゴルフだが、時間に関してはれっきとした“審判”が存在するといっていい。

時間にまつわる失格劇もある。畑岡奈紗は今年6月の「ショップライトLPGAクラシック」で4位タイの好発進を決めたが、2日目の朝に初日のある処置を巡り失格処分を受けた。

問題は発覚の経緯だ。この一件は米国のテレビ中継局リポーターによって『畑岡の捜索時間が規定の3分を過ぎていた』という指摘があった。確かに映像を確認すると、“3分25秒”を要していたことが分かった。3分を超えた時点で本来はロストボール(紛失球)扱いになるが、正確に時間が計測されているわけでもなく、それを知るよしもない畑岡は行うべき処置を間違えて、さらにそのことを修正・申告しなかったとされ、失格となった。

「ルールはルールなので仕方ない」と畑岡自身も受け入れたが、「同伴競技者やキャディさんに言われるならまだしも、その場しか見ていない外部の人に言われてこうなるのは、納得がいかないですね」と釈然としない様子だった。

この場合はボールの捜索時間を自身で管理し、しかるべきタイミングで切り上げてプレーを再開させれば失格という罰を受けることもなかった。やはり、選手自身が審判であることは変わらない。畑岡もそれは重々承知しているが、五輪選考に影響を与える失格だっただけに、歯がゆい失格劇だった。

いずれにせよ、審判がいればその場で指摘があり、ペナルティの軽減や失格を免れることができただろう。ただ、ゴルフは多いときでは最大150人以上がコース場でプレーをしているため、各組に審判をつけることは非現実的だ。不可解な判定はなくとも、選手たちがジャッジすることによるアクシデントはゴルフではつきものとなっている。



プロはそんな状況に追い込まれないように日々鍛錬を重ねているが、それでも想定外の事態は起こるもの。そこで冷静に判断し、プレーを完遂させるメンタリティも問われる。不正を行わず、すべてが自己責任で進行するのが“紳士のスポーツ”と呼ばれる所以だ。

8月1日に開幕した男子ゴルフ競技は、日本代表の松山英樹がトータル11アンダー・首位タイに立っている。選手たちが驚くほどのギャラリーが入場しており、祭典の名に恥じない熱狂の中で行われている。“不可解判定”の存在しないゴルフ。視聴者のみなさまも、ぜひこの真剣勝負を楽しんではいかがだろうか。

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Round 2
順位選手名SC
1
トミー・フリートウッド
-11
1
ザンダー・シャウフェレ
-11
1
松山 英樹
-11
4
ジョン・ラーム
-9
5
トーマス・デトリー
-8
5
C.T.パン
-8
5
トム・キム
-8
8
スティーブン・イェーガー
-7
8
グイド・ミグリオッツィ
-7
10
エリック・ヴァン・ローエン
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