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メジャーハンターを撃破し最年長V更新 50歳のフィル・ミケルソンが”希望”を与えた日【全米プロ2021】

今週16日から「全米プロゴルフ選手権」がいよいよ始まる。今回はフィル・ミケルソンがメジャーが歴史的勝利を挙げた2021年大会を振り返る。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2024年5月16日 17時30分

<全米プロゴルフ選手権 事前情報◇16日◇バルハラGC(ケンタッキー州)◇7609ヤード・パー71>

2021年の「全米プロゴルフ選手権」で天才レフティが歴史を塗り替えた。当時50歳のフィル・ミケルソン(米国)が1968年の本大会を48歳で制したジュリアス・ボロス(米国)を抜いて、4大メジャー大会の最年長優勝記録を更新した。

熱狂したギャラリーがなだれ込んだ【写真】



首位のミケルソンは、全米プロ2勝、「全米オープン」2勝の“メジャーハンター”ブルックス・ケプカ(米国)と最終組でスタート。1番でいきなりボギーを喫し、バーディとしたケプカに首位の座を奪われたが、続く2番でミケルソンがバーディ、ケプカがダブルボギーとして首位を奪い返すと、そこからボギーを打ちながらもバーディを重ねた。前半を終えて2打リードで、勝負のサンデーバックナインに入った。

10番でバーディを奪うとボギーを打ったケプカとの差をさらに広げた。13番、14番では連続ボギーを喫するが、後続もスコアを伸ばせずに2打のリードを持って最終3ホールへ。16番でもバーディを奪ったミケルソンがリードを3打に伸ばすと、17番をボギーとしながら、なんとか2打リードで逃げ切り、2013年の「全英オープン」以来のメジャーVを達成した。16番や18番では飛ばし屋のケプカをアウトドライブするシーンも見られ、50歳とは思えないその飛距離も印象的だった。

これまで50代でメジャー大会の最終日最終組をプレーしたのはボロス、グレッグ・ノーマン(オーストラリア)、トム・ワトソン(米国)の3人。いずれも優勝を手にすることはできなかったが、ついにミケルソンが史上初の偉業を達成。この歴史的な日に立ち会ったギャラリーはフェアウェイへと一気になだれ込み、ミケルソンを取り囲んだ。

この勝利にケプカは「(50歳での優勝は)君にもできる、という希望を与えてくれる。僕も50歳でプレーしているといいが、勝負に勝つというのはまた別物。とてもクールだった」と賛辞を送った。また、1990年代からしのぎを削ってきたタイガー・ウッズ(米国)もツイッターで「50歳でまた(メジャー優勝)できたことに心を揺さぶられた。おめでとうフィル!」と祝福の言葉を投稿するなど、その週のゴルフ界はミケルソン”一色”。50歳でのメジャーVは多くのプロゴルファーへ勇気を与えた。

《無料生中継》「全米プロゴルフ」BS松竹東急 5月17(金)~5月20日(月)

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