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日本ツアー育ちが全英制覇 トッド・ハミルトンの優勝への軌跡を振り返り

日本ツアー育ちのトッド・ハミルトンが2004年大会を制覇。その軌跡を振り返る。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2024年7月17日 10時00分

<全英オープン 事前情報◇16日◇ロイヤルトゥルーンGC(スコットランド)◇7385ヤード・パー71>

メジャー今季最終戦「全英オープン」がロイヤルトゥルーンGCを舞台に行われる。2016年以来となる同コースでの開催であるが、それより前は04年。その時、大会を制したのは1992年から国内男子ツアーに参戦し、11勝をあげ、日本でもなじみのあったトッド・ハミルトン(米国)であった。あれからおよそ20年という年月が流れたが、メジャーVへの軌跡を振り返ってみる。

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米国イリノイ州出身で高校時代に州のジュニア選手権で2回優勝し、オクラホマ大に進んだあとも輝かしい成績を残してきたが、目標としていた米国男子ツアー参戦はすぐには叶わなかった。87年にプロ転向し、同ツアーのクオリファイング(QT)に挑戦したが失敗。88年からは戦いの場を求めてアジアンツアーへ。92年に賞金王になると、その権利で同年から日本ツアーに参戦。6試合目の「マルマンオープン」では、ジャンボ尾崎を振りきりツアー初優勝を飾った。

03年に8度目の挑戦となった米ツアーのQTを突破すると、04年3月の「ホンダ・クラシック」で米ツアー初優勝。そして7月の「全英オープン」でついにメジャー制覇を成し遂げることになる。

3日目を終えてトップには立っていた。しかし、1打差の2位にアーニー・エルス(南アフリカ)、さらに1打差でフィル・ミケルソン(米国)、レティーフ・グーセン(南アフリカ)、トーマス・レベ(フランス)という百戦錬磨の選手がズラリと控えていた。トップから4打差の位置には、飛ぶ鳥を落とす勢いのタイガー・ウッズ(米国)まで…。「さすがに、このまま逃げきるのは難しいだろう」というのが大方の予想だった。

3日目を終えてトップに立っていたハミルトン。しかし、1打差の2位にアーニー・エルス。さらに1打差でフィル・ミケルソン、レティーフ・グーセン、トーマス・レベという百戦錬磨の選手がズラリと控えていた。トップから4打差の位置には、飛ぶ鳥を落とす勢いのタイガー・ウッズ……。「このまま逃げ切るのは難しい」というのが大方の予想だった。

しかし、このノーマークだった男は、世界の猛者を相手に堂々としたプレーを見せた。最終日、前半の9ホール終了時点では9アンダーでハミルトン、エルス、ミケルソンの3人がトップに並んでいた。ハミルトンは10番でボギーをたたき一歩後退するも、11番でバウンスバック。14番パー3ではチップインバーディも披露。この時点でエルス、ミケルソンに2打差をつけた。さらに16番パー5でもバーディとして11アンダーまでスコアを伸ばした。

10番でダブルボギーを叩き、脱落したかに思えたエルスであったが、16、17番の連続バーディで優勝戦線に留まると、ハミルトンに1打差の10アンダーで18番を迎えた。そして最終ホールではハミルトンがボギーに対し、エルスはウイニングパットをショートしてパー。10アンダーで並びプレーオフに突入した。

そして、1、2、17、18番の4ホールでプレーオフとなり、1、2番は両者ともパー。そして17番のパー3では、エルスがボギーでハミルトンはパー。ハミルトンの1打リードで再び18番を迎えることとなる。エルスはバーディチャンスにつけたが、ハミルトンは2打目を大ショート。それでも冷静にアプローチをしっかり寄せるとパーセーブ。エルスはバーディパットを外したことで、メジャー初優勝を手にしたのであった。

米国人のハミルトンだがだが、ひと皮むけて大きく成長したのは国内男子ツアー。そんな“逆輸入”選手が世界の大舞台で頂点に立ったことは、日本のファンの記憶にも刻まれた。

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