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「やっぱりね」米国選抜が圧勝劇 今後の「プレジデンツカップ」の在り方は?【舩越園子コラム】

今年で15回目を迎えた「プレジデンツカップ」。これまでの戦績は、米国選抜が12勝1敗1分けで、2005年大会以降は9回連続で勝利するなど、圧倒的な強さを誇っていた。

所属 ライター
舩越 園子 / Sonoko Funakoshi

配信日時:2024年9月30日 12時00分

13勝目を挙げた米国選抜のメンバー
13勝目を挙げた米国選抜のメンバー (撮影:GettyImages)

今年で15回目を迎えた「プレジデンツカップ」。これまでの戦績は、米国選抜が12勝1敗1分けで、2005年大会以降は9回連続で勝利するなど、圧倒的な強さを誇っていた。今大会でも開幕前から米国選抜の勝利が高い確率で予想されていた。

米国選抜はシャンパンファイトで大盛り上がり!【写真】

それもそのはず。米国選抜には世界ランキング1位のスコッティ・シェフラーを筆頭に、2位のザンダー・シャウフェレ、4位のコリン・モリカワ、6位のウインダム・クラーク、そして9位のパトリック・キャントレーという具合に、トップ10以内が5人。一方、世界選抜チームは世界ランキングのトップ10以内は7位の松山英樹、ただ一人。その差は歴然だった。

しかし、何が起こるかわからないのがゴルフであり、とりわけマッチプレーやチーム戦では、日ごろのストロークプレー個人戦とは異なり、何かが起こらないとも限らない。

そして今回は、カナダのロイヤル・モントリオールが舞台。ホーム戦となる世界選抜は「今回こそは」と勝利を切望。会場に足を運んだカナダのゴルフファンも、世界選抜が1998年大会に続く2度目の優勝を挙げることを期待していた。

初日は米国選抜がフォアボール5マッチを全勝したが、2日目は世界選抜チームがフォアサムル5マッチを全勝する大逆襲を披露。しかし3日目は午前の4マッチでも午後の4マッチでも米国チームが3勝1敗として、トータル「11対7」で最終日のシングルス12マッチを迎えた。

世界選抜チームのエースである松山は、シェフラーを相手に、よく粘り、貴重な1勝を挙げた。トム・キム(韓国)も最後の最後までサム・バーンズに食い下がり、引き分けに持ち込む大健闘を見せた。


だが、その後、米国選抜のポイントは順当に増えていき、キーガン・ブラッドリーがキム・シウを下して15.5ポイントを先取した瞬間、米国選抜の勝利が決まった。

2025年「ライダーカップ」の米国キャプテンを務めるブラッドリーが、今大会で米国チームの勝利を決める形になったことは、ブラッドリーにとっても、米国選抜の面々にとっても、最高の成り行きだった。

「素晴らしいメンバー揃いの米国選抜を、僕は誇りに思う。この大会におけるジム・フューリックのキャプテンぶりを僕はそのまま真似させてもらい、来年のライダーカップ・キャプテンを務めたい」

最終的には「18.5対11.5」で「やっぱり米国が勝った」という結末になった。とはいえ、見どころが無かったわけでは決してない。2日目の世界選抜チームの大逆襲にはワクワクさせられた。トム・キムのエネルギッシュなパフォーマンスは眺めているだけで笑顔にさせられた。

シェフラーを下す決め手となった「最後のパットは、死ぬほど手が震えた」と、珍しくエモーショナルな表現を口にした松山のちょっぴりレアな姿も楽しめた。

しかし、最終日は「接戦」「熱戦」というより、世界選抜チームが米国チームの楽勝や圧勝を阻止すべく、「よく粘った」「よく食い下がった」という印象で、そんな印象を観る者にもたらしたことは、「やっぱり米国強し」の証なのだろう。

米国選抜の優勝は、これで10回連続、13勝目。世界選抜は、戦いぶりは完敗ではないものの、結果は「やっぱり敗北」だった。チーム間の世界ランキングの差が大きく広がった背景には、LIVゴルフへ移籍したスター選手がプレジデンツカップの場から消えてしまったという事情がある。この「やっぱり」は、いつまで続くのか。そろそろ、プレジデンツカップの在り方が問われるのではないだろうか。

文/舩越園子(ゴルフジャーナリスト)

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