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デビュー戦で優勝争い、コロナに泣かされた年も… 松山英樹の全英オープンを振り返る

2年連続9度目の全英オープンを迎える松山英樹。これまでの戦いぶりを振り返る。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2023年7月19日 03時00分

<全英オープン 事前情報◇18日◇ロイヤル・リバプールGC(イングランド)◇7383ヤード・パー71>

今週20日(木)から、いよいよ世界最古のオープン競技が始まる。今年の会場は13度目の開催となるロイヤル・リバプール。そこに日本勢9人が出場するが、やはり一番の注目は松山英樹のプレーになるだろう。今回が2年連続9度目の出場だが、これまでの松山の全英オープンでの活躍を振り返ってみる。

3月にタイで行われたアジア最終予選会を突破して、初出場したのがスコットランドのミュアフィールドで開かれた2013年のこと。4月にはプロ転向を果たし、早々に国内ツアーで2勝を挙げた21歳の若武者は、リンクスでも強烈なインパクトを残した。

「今までで一番の緊張」。胸の高鳴りを抑え込んで臨んだ初日を「71」でまとめ、21位タイで滑り出すと、2日目は20位、3日目は11位とジリジリと順位を上げていった。すると最終日も、はっきりとトップの背中をうかがいながらプレーを続ける。17、18番でバーディパットを惜しくも外したが、タイガー・ウッズ(米国)らと並ぶトータル2オーバーの6位タイで終えた。日本勢の全英オープンでのトップ10入りは、06年の谷原秀人以来7年ぶりのことだった。

この13年はルーキーながら日本の賞金王に輝き、翌14年6月には「メモリアル・トーナメント」で米ツアー初優勝も成し遂げた。そして14年の7月には今年と同じロイヤル・リバプールGCで2度目の全英出場を果たす。しかし「悔しい4日間だった」と振り返ったように、パットで苦しみ上位争いには絡めない。結局39位タイで終えることになってしまった。

それ以降もなかなか満足いく結果を残せていない。15年は18位タイとトップ20には入ったが、ロイヤルトルーンGCで開催された16年大会では初の予選落ち。ロイヤル・バークデイルGCでプレーした17年には14位タイと、13年に続く好成績を残したものの、ここからは特に苦難の道を歩むことになる。

18年、19年は2大会連続で予選落ち。20年は新型コロナウイルスが猛威をふるい、大会自体が中止になった。さらにオーガスタでの戦いを制しマスターズ王者として出場するはずだった21年は、大会前にコロナに感染し欠場。世界中を混乱させたウイルスに翻ろうされる2年間も過ごした。

15年に続き自身2度目のセントアンドリュースでの全英に臨んだ昨年は、予選ラウンドを「71」、「72」のトータル1アンダー・55位で終え、実に5年ぶりに週末のラウンドに進んだ。ムービングサタデーは「76」を叩き、80位と大きく順位を落としたが、最終日は7つのバーディを獲い(2ボギー)「67」と追い上げ。結果的にトータル2アンダー・68位タイに留まり、「なかなか思うようなプレーはできなかった」と内容に不満を残した。

今年のメジャーはここまで「マスターズ」16位、「全米プロ選手権」29位、「全米オープン」32位とすべて予選通過は果たしている。これが23年最後のメジャー大会。なかなか結果を残せなかった全英で、クラレットジャグ(優勝トロフィー)を意識するプレーを見せてもらいたい。

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