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「状態が良くなっているのを実感」松山英樹は密度濃い調整で10年ぶりオークヒル攻略へ

海外メジャーの今季第2戦「全米プロゴルフ選手権」を前に松山英樹は何を語った?

所属 ALBA Net編集部
笠井 あかり / Akari Kasai

配信日時:2023年5月17日 08時30分

<全米プロゴルフ選手権 事前情報◇16日◇オークヒルCC(米ニューヨーク州)◇7394ヤード・パー70>

先週の「AT&Tバイロン・ネルソン」で4月の「マスターズ」以来となるツアー復帰を果たし23位タイで終えた松山英樹。月曜日の午後に会場のオークヒルCCに姿を見せて調整を行うと、火曜日は比嘉一貴と練習ラウンドを敢行。午前8時40分頃にスタートし、インの9ホールをプレーした。

比嘉との会話を弾ませながら、笑顔も見られたラウンド。首の状態を気にする様子は見受けられず、現在の体調についても「ゴルフの状態は少しずつ上がってきているなというのは実感できるし、練習ラウンドでも実感できた」と、上向きに仕上げられていることをアピールした。

この地でこの試合に臨むのは、2013年大会以来ちょうど10年ぶり。当時はツアーのテンポラリー(臨時)メンバーで戦って19位タイに入り、それによって翌シーズンのツアーメンバー資格をほぼ手中に収めた、という舞台でもある。「前回は最終日にいいスコア(67)を出してすごくいい思い出があった」とそのシーンは頭には残っているものの、「きょう回った感じではそういうのは全くなくしたほうがいいなという印象」と、当時から改修されたコースの難しさをひしひしと感じている。

ラフは密度が高くてねちっこい芝で、それは「ティショットがフェアウェイに行かないとかなりのプレッシャーを受ける」というほど。チャンスメイクするために逆算すると、「グリーンのことを考えると、セカンドも考えると、ティショットが大事な割合を占めてくると思う」とマネジメントを重視。練習ラウンドではティショットでフェアウェイウッドを振ったホールも少なくはなかった。今季ここまで60.03%で全体99位につけるフェアウェイキープ率がポイントのひとつとなりそうだ。

まだインコースの確認のみに留まっているなか、カギに挙げるのは17番、18番の上がり2ホール。特に17番パー4は502ヤードに設定される長いホール。この日ティショットを左ラフに入れた松山は2打目にウッドを握らされた。「タフなホールが(最後)続くので、その前に1つでも2つでも獲っておきたい」と警戒しながら戦略を練っている。

年間4つあるメジャーも、これで今季2戦目となる。「いいゴルフができれば上位にはいると思う。自分の状態、体の状態も含めて、最終日を万全な状態で迎えられるよう頑張りたい」。ハーフのラウンドを終えたのちにショット、アプローチ、パッティングと順に行ったが、球数はいつもよりも少なく、およそ1時間ほどで練習を終えた。まずはコンディションを整えながら、11度目の出場となる全米プロで、メジャー2勝目をねらう。(文・笠井あかり)

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