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調子が悪くても14位 「松山英樹はすごいですよ」【今田竜二のマスターズ現地リポート】

調子が悪くても14位 「松山英樹はすごいですよ」【今田竜二のマスターズ現地リポート】

所属 ALBA Net編集部
小高 拓 / Hiromu Odaka

配信日時:2022年4月11日 17時00分

「いいショット、いいパットが出たと思ったら、次のホールで悪いショットや運に見放されるなど、流れに乗れない日でした」。5バーディ・5ボギーという内容が示すように、出だしの浮き沈みが終盤まで続くかたちとなった。「1カ月試合から離れていたことで試合勘が無かったり、調整不足も影響したと思います。練習や試合を重ねて、フィーリングを取り戻していくしかないと思います」。

■気力と王者の意地で4日間戦った印象

「とはいえ、首痛の影響もあって月曜日の時点では60パーセントくらいしか振れない感じで、初日に出場できるかさえ心配されていました。初日にはティオフでき、ディフェンディングチャンピオンとしてのプレッシャーもかなりあったと思いますが、2日目を終えて2位タイと好位置をキープ。気力とチャンピオンの意地やプライドで、いいゴルフを見せたいという気持ちであの位置に入れたのだと思います」。前週の試合は途中棄権。出場が危ぶまれる中、トレーナーの献身的なケアにより参戦は可能となった。

史上4人目の連覇は逃したが、ディフェンディングチャンピオンとしての役割はまっとうできたという。「ひと昔前は日本勢が2日目を終えて2位タイ、最終順位が14位ならよくがんばったと盛り上がっていたと思います。松山英樹はすごいですよ。調子が悪くて、不満の中で14位ですから」。あらためて松山の異次元さを示した4日間となった。

「松山選手本人は、64、65を狙いたかったと話していましたが、それぐらい自信も戻ってきていると思います。ひとまずケガを治して、そこからです。マスターズは無理矢理出場した感があるので、まずは100パーセント首の心配をなくして、100パーセントの状態で練習できるように戻して欲しいですね」。メジャー初戦が終わったばかりだが、今季のメジャーは残り3戦。5月の「全米プロ」から“メジャー2勝目”に向けての戦いは続くが、まずは体調の回復に努めてもらいたい。

■今田竜二
いまだ・りゅうじ/1976年10月19日生まれ、広島県出身。テレビで見た「マスターズ」に憧れて、14歳で単身渡米。アマチュア時代の米国ランキングはタイガー・ウッズに次ぐ2位。下部ツアーを経て2005年から米国男子ツアーに参戦。2008年「AT&Tクラシック」で日本人3人目の米国男子ツアー優勝を遂げ、翌09年にあこがれのマスターズに出場した。2022年のマスターズはTBSのラウンド解説を務めた。

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