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14位タイに後退した松山英樹 ツキがなかった一日も「本音を言えばよく頑張っている」【今田竜二のマスターズ現地リポート】

14位タイに後退した松山英樹 ツキがなかった一日も「本音を言えばよく頑張っている」【今田竜二のマスターズ現地リポート】

所属 ALBA Net編集部
小高 拓 / Hiromu Odaka

配信日時:2022年4月10日 17時04分

■ミドルパットを沈めてトップ5以内を期待

首位とは11打差で最終日を迎える。「今季好調の2人(1位スコッティ・シェフラー、2位キャメロン・スミス)が上にいるということもあり、優勝するということに関しては難しいと思います。ただ、3位とは6打差、4位とは4打差なのでトップ5、トップ3はまだまだチャンスがあります。タイガー(・ウッズ)も言っていますが、最終日のバックナインに入ってからがマスターズ。最後の9ホールで5打、6打追い上げられます。本人も諦めていないと思うので、そういうゴルフに期待したいですね」と最後まで大会を盛り上げて欲しいと話す。

予選2日間はショートゲームでしのいでスコアを作ったが、3メートル以上のバーディパットが入ったのは第3ラウンドの14番が初めて。「ショートパットはけっこう入っていましたが、3メートル以上のミドルパットが入ってくれないと流れが変わってきません。それぐらいの距離についている回数はいつもより少ないですが、パーパットばっかり入れていても苦しくなるだけです。精神的に楽な展開に持っていきづらい」。最終日はミドルパットを沈めてきっかけを作り、バーディラッシュといきたい。

結果的に第3ラウンドで連覇の道が相当厳しくなった。「松山選手本人は、(首痛で)1カ月間以上試合から離れていたので、難しいコンディションに対応するだけの試合勘が無かったと話していました。私的には1カ月もフルスイングできずに実戦から遠ざかっている中で、2日目を終えて2位タイはすごいと思います。松山選手に期待する気持ち、頑張って欲しい気持ちはもちろんありますが、調整不足の中、よく頑張っているというのが本音です。(海外の選手を見ても)なかなかできることではありません」。史上4人目となる連覇の可能性を残しながら、奮闘する姿を称賛した。

■今田竜二
いまだ・りゅうじ/1976年10月19日生まれ、広島県出身。テレビで見た「マスターズ」に憧れて、14歳で単身渡米。アマチュア時代の米国ランキングはタイガー・ウッズに次ぐ2位。下部ツアーを経て2005年から米国男子ツアーに参戦。2008年「AT&Tクラシック」で日本人3人目の米国男子ツアー優勝を遂げ、翌09年にあこがれのマスターズに出場した。2022年のマスターズはTBSのラウンド解説を務めている。

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