松山英樹の首の状態は「100％」　多少の調整不足も持ち前の“センス”で連覇に期待【今田竜二のマスターズ現地リポート】

■コースコンディションや4日間の天気は？

火曜日、水曜日と雨が降ったが、コースの状態はどうなのか。「火曜日に雨が降りましたが、水曜日にはしっかり乾いていました」。開催コースのオーガスタナショナルGCは、グリーンの下に温度と水分を管理する特殊配管装置「サブエアシステム」を埋設している。水はけをよくしてあり、グリーンを乾かすことができる。少しぐらいの雨ならコンディションは整えられるという。「初日には、スコアが出やすいソフトなコンディションにはならないと思います」と例年通りの難しさになりそうだ。

ただ、3日目までは強めの風が吹く予報だ。「もともとオーガスタは風が巻くので、それが選手を悩ませてきました」。構えたときにフォローの風でも、打った瞬間にアゲンストになることも珍しくない。風の読み、計算も重視される。「強い風でもコース内は巻くのでさらに難度が上がります。グリーンを狙うショットには気を使います」と、ある意味、運、不運が左右する。「マスターズを制するには、持って生まれた運も必要かもしれませんね」。オーガスタの女神とはよくいったものだが、女神に愛されることも優勝の要因の一つかもしれない。

■今田竜二
いまだ・りゅうじ/1976年10月19日生まれ、広島県出身。テレビで見た「マスターズ」に憧れて、14歳で単身渡米。アマチュア時代の米国ランキングはタイガー・ウッズに次ぐ2位。下部ツアーを経て2005年から米国男子ツアーに参戦。2008年「AT＆Tクラシック」で日本人3人目の米国男子ツアー優勝を遂げ、翌09年に憧れのマスターズに出場した。