<アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権 最終日◇1日◇テ・アライリンクス・サウスコース(ニュージーランド)◇6842ヤード・パー71>
フィファ・ラオパックディ(タイ)がアジアアマ連覇を達成した。2010、2011年大会を制した松山英樹以来となる快挙。アリゾナ州立大に所属するラオパックディは、アリゾナ大でプレーする本大志にとってもよく知る存在だ。その強さを間近で見て、あらためて実力の差を感じていた。
「やっぱり技術が全然レベルが違う。全然自分と。結局、すぐこうやってきて対応できてるわけだから」
昨年のドバイ大会。ラオパックディは長﨑大星とのプレーオフを制して初優勝を挙げた。そのときは砂漠に造られたフラットなコースだったが、今年は本格リンクスとその性格は全く異なる。
今年は初日に「63」をマークして首位に立つと、2日目までトップをキープした。3日目に地元のザック・スワンウィック(ニュージーランド)に首位を譲ったが、最終日は2打差を追う展開から逆転。
スワンウィックが11番でトリプルボギーを叩いた一方、ラオパックディは同ホールでバーディを奪って首位に浮上。さらに17番でもバーディを奪い、後続に3打差をつけて連覇を決めた。
本が驚いたのは、単にショットやパットの技術だけではない。ニュージーランドのリンクスという、普段プレーするアリゾナとはまったく異なる環境でも、すぐに対応して結果を出す適応力だった。
「アリゾナと全然違うし、すごいっすよね、としか言いようがないです」
一方の本は、最終日に3バーディ・4ボギー・2ダブルボギーの「76」。トータル7オーバーの16位タイで2年ぶりのアジアアマの戦いを終えた。
難しさを感じたのは、これまでのラウンドと風向きが大きく変わったこと。練習ラウンドを含めて数日間プレーしてきたなかで、風の向きが逆になり、ショットの判断に苦しんだ。
ショットだけでなく、グリーン上でも苦戦。3パットは4回を数え、硬くアンジュレーションの激しいグリーンの難しさを身をもって知る一日となった。
「こういうリンクスコースってあんまりないと思うので。こういうところでやった経験は、将来役に立つんじゃないかなって」
今季の試合はこれで終了。来年は大学の春季シーズンを中心に、「全米大学選手権」など多くの試合が控える。今回の経験を持ち帰り、次のシーズンへとつなげていく。(文・齊藤啓介)
