<アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権 3日目◇31日◇テ・アライリンクス・サウスコース(ニュージーランド)◇6842ヤード・パー71>
リンクス特有の起伏に富んだ地形に強い風が吹き抜ける。グリーン上でもパッティングの最中に突風が吹く場面があり、自然との駆け引きが選手を苦しめる。そんな厳しいコンディションのなか、初日に「68」をマークした佐藤快斗(東北福祉大)は、3日目も4バーディ・3ボギーの「70」でプレー。トータル3アンダーで首位とは4打差。最終日に逆転優勝を狙う。
この日は前日より風が弱まった一方、ピンポジションは難しくなった。第3ラウンドでアンダーパーをマークしたのはわずか9人。トータルアンダーパーも佐藤を含む上位4人に限られるなど、各選手がスコアメイクに苦しんでいる。
「きょうはセカンドショットが結構いい感じに出ていた」と振り返る。ただ、午前中はティショットが乱れ、思うようにスコアを伸ばせなかった。アンラッキーな場面もあったが、気持ちを切り替えて後半へ。チャンスを作りながら、11番でボギーがあったが、12番から連続、16番でさらに1つと3つのバーディでスコアをまとめた。
3日間を通じて安定したプレーを続けられているのは、キャディの存在も大きい。ショットごとに狙いどころを確認し、風の影響も踏まえて攻め方を組み立てる。地元のコースを熟知したキャディの「的確」という助言が、プレーを支えている。
迎える最終日は、優勝すれば「マスターズ」と「全英オープン」の出場権を手にする大一番。日本勢では松山英樹が2010、2011年に連覇を達成し、2018年には金谷拓実、2021年には中島啓太が優勝している。佐藤にとっても、憧れの先輩たちに続くことが大きな目標だ。
「本当に尊敬する先輩だと思っていますし、いちゴルファーとして憧れる存在なので、そこを目指して頑張りたい」
日本人の優勝がかかることについては、あまり意識せず、自分のプレーに集中する構え。「少しでもいいプレーをするしかない」と、まずは目の前の一打に全力を注ぐ。
ただ、最終日はこれまでとは違う展開にもなりそうだ。「追って勝ったことがないので。勝ち逃げのパターンが多い」。これまでは首位から逃げ切る形で勝利を手にしてきたが、今回は追いかける立場。初めての逆転優勝を果たし、憧れの先輩たちに続きたい。(文・齊藤啓介)
