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大きな決断で大きく成長 2次突破へ手束雅は体力面もメンタル面も今が「1番楽しい」【マイナビ→プロテスト合格への道】

10日からプロテスト2次予選のA地区が始まる。手束雅は6回目の挑戦となる。

所属 ALBA Net編集部
小池 文子 / Ayako Koike

配信日時:2024年9月10日 09時05分

プロテスト2次予選に挑戦する手束雅
プロテスト2次予選に挑戦する手束雅 (撮影:藤井孝太郎)

将来ツアーで活躍することを目指す若手女子ゴルファーに、賞金のかかった真剣勝負の機会を提供してここから大きく羽ばたいてほしい―。そんな思いで始まったツアー外競技「マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー」で腕を磨く“ネクストヒロイン”が、2024年度JLPGAプロテストに挑戦している。第2次予選・A地区に出場している手束雅(てづか・みやび)に注目する。

昨年トップ合格の“みぱ”【写真】

2019年「四国女子アマチュア選手権」で優勝を果たすと、同年は初のJLPGAプロテストで最終から受験。カットラインから9打届かず、トータル10オーバーで不合格だった。22年に受験した4回目は最終まで進んだが、2打及ばず涙をのんだ。23年は1次テスト免除となったが、2次で敗退。そして迎えた今年は、こだまゴルフクラブ(埼玉県)で行われた1次予選【B地区】を13位タイで通過した。

「うまくなりたい」。そんな強い意志で今年は岡山県から千葉県に拠点を移す大きな決断をした。よりゴルフに集中できる環境に身をおいたことでスイングや体力、体づくりの面で成長を実感。以前は負担だった試合での移動や練習への交通といった「余分なストレス」が減り、その結果「好きな時に練習できるし、それが1番楽しい」とメンタルにもいい影響を与えた。

プロテストに向け、石井忍コーチの元でドローボールを習得した。持ち球のフェードボールをドローボールに変更。飛ばない原因だった「フェードの悪い癖」を「スイングの入り方をドローっぽい動き」へ改善した。さらに、体づくりで大きい筋肉を鍛えるトレーニングを取り入れ、ドライバーの飛距離は230ヤードから240ヤードまで伸びたという。

そのほか、今まで感覚で打っていたアプローチやパッティングも「エイムポイント」を見られるようになったことも1つの成長だと話す。グリーン上で読むラインに加えて、エイムポイントの読み方を覚えたことで傾斜を「いろいろな角度から見られるようになった」。また、今季からキャロウェイの『CHROME TOUR X』ボールを使用。キャロウェイのウェッジとの「打感がすごいよくて」と食いつきのよさが決め手となり、ショートゲームで活躍している。

憧れは女子世界ランク1位のネリー・コルダ(米国)。「同年代なのにすごい。スラッとしていて、かっこいい。スイング動画を見て、参考にしてます」。そう話す手束自身も167センチと長身。長い手足で放たれるショットのパワフルさは引けを取らない。

見据えるのは合格の先にあるレギュラーツアー。合格後は「QTランク55位以内に入れるようにがんばりたい。テストは通り道て思ってたほうがいいのかな」。今年で6回目となるプロテストこそ新天地で得た学びを糧に昨年の悔しさを晴らしたい。

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