「(招待状が来た時)私が開けようと思ったのに、お父さんが先に開けちゃって…。自分で開けたかったですね」。ニコニコしながら、おっとりとした語り口は終始変わらない。のほほんとした印象も与えるが、しっかりとブレない芯も持ち合わせる。「100%の準備をして試合に臨んで優勝できたら一番ですけど、自分が納得いくプレーをしたい」。最後に、そんな思いを繰り返した。真に戦うべき相手は自分。近隣コースで行われる予選ラウンドを通過した先に待っている“聖地”と呼ばれる場所でも、マイペースに、持ち味を発揮してもらいたい。
■六車 日那乃(むぐるま・ひなの)
2002年4月23日、埼玉県出身、19歳。8歳でゴルフを始める。千葉・麗澤高在学時に、JGAが選出するナショナルチーム(日本代表)メンバーになるなどトップアマとして活躍。2019年「国民体育大会・個人の部」優勝などの実績を残す。プロトーナメントでも20年「NEC軽井沢72ゴルフ」でローアマチュア(34位タイ)などに輝いた。高校卒業後の昨年6月、11月のプロテストを受験するも合格はできず、今年3度目の挑戦で突破を目指す。日本ウェルネススポーツ大在学中。得意クラブはパター。ドライバー平均飛距離は230ヤード。154センチ。
