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渋野日向子が敢行した“クラブ大刷新”…その決め手は? UTは「やさしい」、シャフトは「ドローが打ちやすい」【春のクラブチェック】

渋野日向子がクラブを刷新。その意図を語った。

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2024年2月22日 10時00分

渋野日向子はこの14本とともに24年初戦に挑む

渋野日向子はこの14本とともに24年初戦に挑む (撮影:福田文平)

<ホンダLPGAタイランド 事前情報◇21日◇サイアムCCパタヤオールドC(タイ)◇6576ヤード・パー72>

今年もタイで今季初戦を迎える渋野日向子が、オフに大胆なクラブセッティング変更を施し“開幕戦”に臨むことになる。

渋野日向子、24年初戦のクラブを一挙公開【写真】

ヘッド面で大きく替わったのがユーティリティ(UT)。これまで契約を結ぶピンのクラブで統一してきたが、そこにキャロウェイの『ローグST MAXファスト』が入った。練習ラウンドやプロアマでは、UTを4番から6番まで3本投入した。

これについて渋野は、「球が上がりやすいし、すごくやさしい。表現はよくないかもしれないけど、(ソールが)ペタッとしているから地面にさしやすい。アゲインストで高い球を打っても(風に)負けないし、入れてみようかな」と説明している。これにより開幕前は15本のクラブを携えていた。コース状況やピン位置などにより、これを使い分けていくつもりだ。

そして、まさに“大刷新”したのがシャフト。今年からウッドをグラファイトデザイン社で統一。それ以下もスチールファイバーとダイナミックゴールドに挿し替えている。これは今季から指導を受けることになった辻村明志(はるゆき)コーチとも話し合い変更したもの。

『ツアーAD CQ』を挿すウッド系については、先が走ることでつかまるボールを打つことが目的になっている。「練習ラウンドでも自分が打ちたいドローが打ちやすい。あとは自分ができるかできないかですね」。そもそも辻村コーチに師事した理由も、上田桃子や吉田優利ら門下生が「自分が打ちたいドロー」を駆使している姿を見たことが、ひとつのきっかけになったからだという。シャフトの力も借りながら、この“打ちたいドロー”実現を目指すことになる。

「不安もいっぱいですけど、試合でやっていかないとできない。結果も求めたいけど、そこに執着してしまうと去年みたいにボロボロいっちゃう。やるべきことをちゃんとやろう」。新たなクラブたちとともに、復活のシーズンへと向かっていく。(文・間宮輝憲)

【渋野日向子のクラブセッティング】
1W:ピン G430 LST(10.5°)
(ツアーAD CQ5S、44.75インチ)
3W:ピン G430 LST(15°)
(ツアーAD CQ5S)
5W:ピン G430 MAX(18°)
(ツアーAD CQ6S)
4、5、6U:キャロウェイ ローグST MAXファスト
(スチールファイバー i70CW R)
6~W:ピン i230
(スチールファイバー i95CW R)
50°、54°、58°:ピン グライド3.0
(ダイナミックゴールド 95 S200)
PT:ピン アンサー 2D
BALL:タイトリスト プロV1X
※練習ラウンド、プロアマで使用した15本を記載

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