1月29日(木)から今季の米国女子ツアーが開幕する。日本人選手は過去最多となる15人が参戦し、一大勢力としてさらなる注目を集めそうだ。ツアーに参戦する選手たちが一番のターゲットにしているのが、メジャー大会だ。米女子では全5試合が行われるが、今年はいつ、どこで行われるのか? 予習しておこう。
■シェブロン選手権(4月23~26日、メモリアルパークGC/米テキサス州)
今年もメジャー初戦になるのが、昨年、西郷真央が制した大会だ。1972年に始まった大会が前身となり、1983年にメジャーに昇格。「クラフト・ナビスコ選手権」、「ANAインスピレーション」など名称が変遷し、2022年から現在の大会名になった。
今年は23年から使用されてきたテキサス州ヒューストン郊外にあるザ・クラブatカールトン・ウッズから、ヒューストン市営のパブリックコースに会場が変更。3月26~29日は、米男子ツアーの「テキサスチルドレンズ・ヒューストンオープン」も行われる場所だ。ちなみにこの大会といえば、優勝者恒例の池ダイブもあり、昨年は西郷もそれを経験した。しかし同コースの18番ホールは池が絡んでおらず、その実施は不透明になっている。
■全米女子オープン(6月4~7日、リビエラCC/米カリフォルニア州)
プロ、アマチュア問わず“世界一の女子ゴルファー”を決める大会は、6月に開催。今年は28年ロス五輪ゴルフ競技の会場としても使用されるリビエラCCが舞台になる。世界各地で予選会も実施。米ツアー組だけではなく、日本ツアーからも毎年、多くの選手が出場する大会だ。21年、24年には笹生優花が大会を制覇した。
メジャーのなかでも、特に喉から手が出るほど欲しいタイトルではないだろうか。賞金も昨年は総額1200万ドル(約17億3136万円)、優勝で240万ドル(約3億4627万円)と超破格。まさにメジャーの中のメジャーといえる大会だ。
■KPMG全米女子プロ選手権(6月25~28日、ヘイゼルティン・ナショナルGC/米ミネソタ州)
全米女子オープンがアマチュア含めた世界一を決める大会なら、こちらはプロのみが出場できる今年の女子プロゴルファーNo.1決定戦となる。この大会も毎年コースが変わり、今年は過去に男子の「全米オープン」(1970、91年)や「全米プロ」(2002、09)、「ライダーカップ」(2016年)も行われた名門が舞台になる。
テキサス州のフィールズランチ・イーストで行われた昨年は、岩井千怜が4位、山下美夢有が6位と日本勢も健闘。1977年に樋口久子が日本勢として初めてメジャーを制したのがこの大会だ。史上2人目の日本人女王誕生にも期待がかかる。
■アムンディ・エビアン選手権(7月9~12日、エビアン・リゾートGC/フランス)
全米女子プロからわずか1週のオープンウィークを挟んで行われるのが、今年4戦目のメジャー大会だ。場所は米国からフランスに移り、おなじみのエビアン・リゾートGCが舞台になる。
記憶に新しいのが、24年に大会を制した古江彩佳だろう。ここは毎年、同じコースで争われるため、出場歴が多ければ多いほど有利と言える。昨年は11位の竹田麗央が日本勢最高位だったが、24年は優勝した古江と岩井明愛(10位)、23年も3位に畑岡奈紗、笹生が入るなど、日本勢の活躍も目立つ。メジャーに昇格した2013年以前には宮里藍が2度制しており(09、11年)、期待がかかる大会のひとつだろう。
■AIG女子オープン(7月30日~8月2日、ロイヤルリザム&セントアンズGC/イングランド)
女子の“全英”がこの大会。男子の全英は世界最古のオープン競技という歴史を誇るが、女子は2001年にメジャー大会昇格と、まだ歴史は浅い。だが、我々日本人にとっては深く記憶に刻まれる大会になっている。2019年には渋野日向子が制し、一躍、時の人に。そして昨年は山下美夢有が、ここで海外初優勝をつかみとった。
今年は男子の全英を11度開催した名門が舞台。女子も2018年大会以来8年ぶりで、メジャー昇格後だけでも、今回が5度目の使用となる。ここも全英らしいリンクスで、強風のなか選手たちはプレーすることになりそうだ。
メジャーで優勝すると、今後も長きにわたり制した大会の出場権が確保される。また、それ以外の4大会にも5年間は出られることが確約される。年々、賞金も上がっており、メジャー女王という称号はもちろん、ビッグマネーも選手たちにとっては大きなモチベーションになっている。
