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畑岡奈紗がシンガポールで初のトップ10入り 次は米本土戦「アメリカで優勝できるように」

畑岡奈紗は4日間アンダーパーを並べて3位フィニッシュ。抜群の安定感を見せた。

所属 ALBA Net編集部
笠井 あかり / Akari Kasai

配信日時:2024年3月4日 07時00分

<HSBC女子世界選手権 最終日◇3日◇セントーサGC(シンガポール)◇6775ヤード・パー72>

ピンチを耐えしのぎ、そして伸ばした。畑岡奈紗は最終日をボギーフリーの「69」にまとめ、トータル9アンダーの3位タイでフィニッシュ。このシンガポール戦では自身初のトップ10入りとなった。

畑岡の生命線 アイアン練習に密着!【動画】

この3日間いずれもボギーを喫していた3番パー4で、大きく曲がるスライスラインを決めた。「『もう一回やれ』と言われてもできるかわからない(笑)。ラッキーでした」といううれしいバーディを奪うと、6番では“目玉”になったガードバンカーからセーブ。そして8番、13番と伸ばした。

最終18番ではグリーン左のギャラリーロープギリギリの「外してはいけないところ」に打ち込んだが、アプローチでカバーし、難なくパーで締めくくった。「今週はアプローチがすごく良かった。最後のパットも自信を持ってできた」とうなずく。

4日間で叩いたボギーは全体2位のわずか4つ。これはアプローチで寄せられたこと、そしてパッティングによるところが大きい。「いままで上げるアプローチを練習でできても、試合になると転がしを選んでいたところがあった。思い切ってそこ(上げるアプローチ)ができた部分もあったし、いい結果につながった」という収穫も得た。「毎日アンダーで回れた」こともうれしいポイントだ。

先週のタイから高さを出すことを目的として替えた、アイアンの感触もいい。次の試合は2週間後のロサンゼルス戦。「もうちょっと良くしたい」とこのアジア連戦の感覚をもとに、調整を進めていくつもり。そして「スイングも安定させて、スピードを上げていければ」と、最近落ちてしまっているというクラブスピードの改善に取りかかる。

1月「LPGAドライブオン選手権」に続き、今季4試合目にして2回目のトップ10入り。そしてまもなく、米本土での本格シーズンを迎える。「今週それなりにいい成績を残せたので、どんどん伸ばして、アメリカで優勝できるように頑張りたいです」。2年ぶりの勝利を見据えた。(文・笠井あかり)

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