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基本の“キ”は30ヤードのアプローチ 渋野日向子は新アイアン&シャフト回帰でLA決戦へ

渋野日向子は、新たなアイアンと“原点回帰”のシャフトで今大会に臨む

所属 ALBA Net編集部
笠井 あかり / Akari Kasai

配信日時:2025年4月17日 09時56分

<JMイーグルLA選手権 事前情報◇16日◇エル・カバレロCC(カリフォルニア州)◇6679ヤード・パー72>

マッチプレーを終えて1週間のオープンウィークは、早めに入ったロサンゼルスで過ごした。「けっこう充実していました。トレーニング、練習もしっかりできたし、リフレッシュもできた。本当にいい1週間だったなと思うけれど、あっという間」と振り返る。

【写真】コンボで使用? 渋野日向子のニューアイアンを現地で激写!

課題とするショットの精度を高めるために、特に取り組んだのが「100ヤード以内」の練習。「ウェッジの短い距離からスイングにつながる。いままでもそう思っていた。100ヤード以内や、30~40ヤードのクラブの使い方を、1球1球を大事にしながらやっていました」。コツコツとした地味な作業だが、“基本のキ”でもある。「すごく考えながら」取り組み、開幕前日のこの日も、ウェッジを使うアプローチ練習場でかなりの時間を過ごしていた。

その良い動きを無意識に出せるほどには、まだ体に染みついてはいない。だが、「ブレるところはたくさんあるけれど、ちょっとずつショットの安定さにつながっていくのかな。そこの練習は引き続きやらないといけない」と、長期的な視点で取り組んでいる。

今季からクラブ契約がフリーとなり、今週のバッグの中身にも変化が見られた。ドライバーのシャフトは「もう少ししなりが欲しいなと思って柔らかめのものに」と、昨年使用していた藤倉コンポジット『スピーダーNXバイオレット プロトタイプ』に回帰。アイアンは7番~PWをスリクソン『ZXi7』に変更し、6番アイアン『ZXi5』とのコンボになった。「ラフも抜けやすいようにちょっとシュッとなったほうに変えました」と、その意図を明かす。

昨年までは、ぽこぽこと跳ねるポアナ芝のグリーンを持つコースで開催されていたが、今年から舞台が変わり、ベント芝となった。とはいえアンジュレーションが非常に強く、「見た目よりもギャップがある。上りは強いし、下りは速い。練習では打てていないと思ったので、タッチを合わせられるように」と難しさもある。ラフは短いものの、ティショットの狙いどころが難しく、「バンカーに入る率も高くなりそう」と警戒を強める。

来週には今季メジャー初戦となる「シェブロン選手権」を控え、今回は前哨戦の位置づけにもなる。「やっぱり気合いはメジャーになると入りますけど、この試合もすごく大事。(今季)結果が残せてないぶん、しっかり1試合1試合集中して頑張りたい」。ここまで5試合に出場し、最高位はシンガポールで行われた「HSBC女子世界選手権」の45位。上位争いを演じ、来週への弾みとなる1週間にしたい。(文・笠井あかり)

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