＜TOTOジャパンクラシック 事前情報◇1日◇太平洋クラブ 美野里コース（茨城県）◇6598ヤード・パー72＞
日本で唯一開催される米国女子ツアー「TOTOジャパンクラシック」。米ツアーから43名、日本ツアーから35名が出場するエリートフィールドに新たな顔ぶれもそろった。2020、21年大会はコロナ禍により日本ツアー単独開催。日米共催大会のみで考えると、35人のうち初出場者は10人にもなる。
今季4勝を飾っている櫻井心那もそのひとり。メルセデス・ランキング5位、世界ランキングは47位につける19歳は注目選手に名乗りを上げる。「（調子は）悪いです。たぶん疲れてきて、ほんといいスイングができないです…」と調子は上向きではないことを素直に話すが、それでも「これくらいの方が気負いすぎないからいいかなとも思ったりします」ともいう。将来的に目指す米ツアーで戦えることはやはりうれしい。
「わくわくしています！」というこの1週間だが、初日は昨年覇者のジェマ・ドライバーグ（スコットランド）と3年前に当地で開催されたTOTOを制した申ジエ（韓国）との組に入った。「ペアリングにも恵まれて上手い選手と回らせてもらえる。2日目からもいい選手と回れるように頑張って、そして刺激をもらって帰りたいです」と見据えながら、「もちろん優勝を目指して頑張ります」と意気込んだ。
先週の日本ツアー「樋口久子 三菱電機レディス」でツアー初優勝を飾ったリ・ハナ（韓国）も初参戦。「富士通レディース」終了時点のメルセデス・ランキング上位35人に出場資格が与えられたが、古江彩佳が米ツアーメンバーとして出場が決まっていたため、当時36位だったハナに出場枠が降りてきた。
「ギリギリだけど出場できてよかった」と笑顔を見せるが、初優勝の勢いそのままに最高の形で乗りこむことができた。「調子は悪くはないので、今週も頑張りたいです」と史上4人目となる初優勝からの2週連続Vを目指していく。
日本単独開催では出場したことがあったものの、共催となれば初という選手は蛭田みな美と安田祐香。やはり雰囲気は異なり、どちらも“初出場”の意識が強いという。蛭田は「（今季開幕前には）出られると思っていなかったのでうれしい」と目を輝かせる。
「練習ラウンドの方法とか、コース上のマーキングとか、ティイングエリアの点が打ってある感じとか（笑）」と、至る所に米ツアーらしさを感じながら、のびのびと調整を重ねることができた。予選カットがないことでいつも以上のプレッシャーはないというが、「外国人選手と一緒に回れるのは少し緊張するかもしれない」とポツリ。そんな状況も楽しみながら、上位争いを目指していく。
ほかにも岩井明愛、桑木志帆、神谷そら、竹田麗央、阿部未悠、仁井優花が初出場。“TOTO1年生”の活躍に期待したい。
