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米ツアー初出場の2人が得た“世界基準の刺激”「こんなに厳しい世界」「経験値の差」

ともに米ツアー初出場だった吉田鈴と宮田成華。トッププレーヤー達との戦いで得た収穫は?

所属 ALBA Net編集部
高木 彩音 / Ayane Takagi

配信日時:2026年2月22日 18時12分

<ホンダLPGAタイランド 最終日◇22日◇サイアムCC オールドC(タイ)◇6649ヤード・パー72>

灼熱の4日間が終了した。今大会では、プロ2年目の吉田鈴とプロ8年目の宮田成華が推薦で米ツアー初出場を果たした。そんな二人が得た“世界基準の刺激”とは何だったのか。

【写真】シブコ&吉田鈴のモノトーンドレス

トータル3オーバー・61位で終えた吉田は、3日目終了時に「本当にいい経験になっていると思っています。飛距離もそうですし、全体的な技も」と話していた。とくに強い印象を受けたのはアプローチだ。

吉田はどちらかといえば、転がす距離の長い“ピッチエンドラン”タイプ。しかし、同組で回った海外勢は「スピンをかけて打つ」場面が多かったという。「やっぱり洋芝でダフらせたくないのかな。しっかりボールにコンタクトして、ミスを怖がっていないという印象がありました」。洋芝が主流の米ツアー仕様のコースで磨かれた、高度な技術力と判断力に感銘を受けた。

それでも、自身が強みとする「ユーティリティやセカンドでたくさん使うクラブ」の精度には手応えもある。「ライン出しだったり、きょうみたいにピンを筋っていくショットが続けば、もっと伸ばせると思う。その中で、止める球やカットボールも打てるようになれば、さらに幅が広がるのかな」。米ツアー挑戦への思いは「あります」ときっぱり。ただ同時に「こんなに厳しい世界なんだとも思いました」と、そのレベルの高さも実感した。

一方、トータル6オーバー・65位タイで終えた宮田も、海外勢のアプローチ技術に圧倒された。砲台グリーンが多い今大会のセッティングでは、手前の傾斜をどう使うかがカギになる。

「日本だったら私は(フェースを)開きたいタイプなんですけど、こっちの選手は(グリーン前の)クッションを使っているんです。それがすごく上手。何のクラブで打っているんだろうってすごく気になる。こんな砲台の高いところからパーを取ってくるし。環境への慣れなのか、経験値の差なのか」。状況判断と再現性の高さに圧倒された。

飛距離の面でも刺激は大きかった。昨季は国内ツアーで平均『252.51ヤード』(7位)を記録した宮田だが、「広いからかもしれないですけど、みんなブンブン振ってくる。自分は世界だと飛ぶほうじゃないなって感じました」と苦笑い。それでも今大会では4日間の平均飛距離が263ヤードと健闘。数字以上に、“世界基準”を肌で感じたことが何よりの収穫だ。

「ずっと憧れていた舞台」での4日間を終えると、「もうちょっと頑張れたなっていう気持ち。やっている時は精一杯ですけど。アプローチのバリエーションも早く気づけたらよかったし、芝の対応力とか、気温の慣れとかも。もっと対策できたなって。楽しかったですけど、悔しい」と振り返った。

それでも「スコアは全然良くないですけど、すごく刺激になる。毎日が勉強になりますし、視野が広がった気もします。世界って広くていいなって思いました。マイナスな気持ちには一切なっていない。世界って本当にいろんな選手がいて、いろんなことがあって、すごく楽しい」と笑顔を見せる。「また出たいと思いました。リベンジしたい」。世界の舞台への思いは、より一層強まったようだ。

結果以上に得たものは大きい。日本ツアー開幕を前に、モチベーションは確実に高まっている。(文・高木彩音)

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