<アラムコ選手権 最終日◇5日◇シャドウクリークGC(ネバダ州)◇6765ヤード・パー72>
首位と4打差の3位で最終日を迎えた山下美夢有は、3バーディ・5ボギーの「74」でプレー。「なかなかパットが打てなかった」と悔しさをにじませる一日となったが、トータル1アンダーで今季自己最高の単独4位で大会を終えた。
硬く速いグリーンは、パーオンを簡単に許さない。出だしの1番では約3メートルのチャンスにつけたが、決めきれずパー発進。2番ではガードバンカーから1.5メートルにつけながらもカップに蹴られ、ボギーが先行した。続く3番では下り2メートルを沈めてバウンスバックするが、約5メートルにつけた4番、約4メートルにつけた7番でも決めきれず、流れに乗り切れない展開となった。
パット数は初日が24回、2日目が25回、3日目が27回だったが、この日は4日間で最多の30回。「(ピンの)上につくことが多くて、見た目的に打てないというか、下りだなって思ってしまうホールが多かった。そこで少しショートしてしまうことがあったので、そういう細かいところなどをしっかり読めるようにしたいと思いました」と課題を得た。
舞台となったコースは、アップダウンやドッグレッグ、狭いフェアウェイに加え、クリークや池、バンカーが随所に配置されたプレッシャーの強い設計。乾燥の影響でフェアウェイやグリーンは硬く、ボールがよく弾み、転がる難コンディションとなった。多くの選手が苦戦するなか、トータルアンダーパーで終えたのは山下を含めてわずか4人にとどまった。
タフな舞台で戦い抜いた4日間を振り返り、「この難しさの中でも、バーディやパーセーブすることは変わらず大事。その辺はいつも通り変わらず続けていくこと」を再認識した。「あとはショットの部分。もう少しスピンコントロールができればと思っているので、来週しっかりチェックしたい」と、硬いグリーンへの対応力向上も今後の課題だ。
今大会ではイーグルも奪えばダブルボギーも叩くなど、浮き沈みのある展開も経験。「ボギーを打つのは仕方ないと思うんですけど、そこで上手く切り替えることが大事だと思いました。タフなコースこそ、粘り強いゴルフができるように」と気持ちの重要性も強調する。
「でも、それが楽しいと感じられたので、プレースタイルは変えずに(次戦の)JMイーグルでもやっていきたい」
山下が話す“楽しい”という感覚は、難セッティングの中でこそ際立つ。「バーディパットが決まったり、そういう瞬間があるから楽しいって思える。それがあるから、ゴルフって本当に楽しいなって思う」。改めて、ゴルフの醍醐味(だいごみ)を実感する4日間となった。
来週はオープンウィークとなり、調整に励む。次戦は4月16日から行われる「JMイーグルLA選手権」で、海外メジャー今季初戦の「シェブロン選手権」(4月23~26日)の“前哨戦”となる。「まだまだ課題はありますけど、メジャーも近いのでしっかり調整して頑張りたい」と力を込めた。(文・高木彩音)

