山下美夢有が8日、スポーツニッポンフォーラム『FOR ALL 2025』のグランプリを受賞し、都内ホテルで行われた表彰式に出席した。
スポーツニッポン新聞社が主催する、スポーツを通じて社会貢献並びに地域振興に寄与、または日本を元気づける顕著な働きをした個人・団体を表彰するもの。ゴルフ界でのグランプリ受賞は松山英樹(2013年)、馬場咲希(22年)に続く3人目。車いすテニスで生涯ゴールデンスラムを達成した小田凱人選手らと登壇した。
「AIG女子オープン」(全英)で日本勢6人目のメジャー制覇。「メイバンク選手権」で2勝目を飾り、ルーキー・オブ・ザ・イヤー(新人賞)を戴冠した。この華々しい一年は「80点」。フロリダ州で行われた最後の2試合「アニカ・ドリブン by ゲインブリッジ at ペリカン」は68位、「CMEグループ・ツアー選手権」は36位で、「(シーズン)最後の試合で、上位で戦って終わりたいという気持ちがあった。やるべきことをしっかりやって、また来年も優勝を目指して頑張りたい」と自らに厳しい評価を与えた。
表彰式では感謝の気持ちを述べる。「なかなか慣れるのに時間はかかったけど、いつも支えてくださるスポンサー、チームのみんな、そしてどんな時も応援してくれるファンのおかげで、今季2勝をすることができました」。そして、家族にも。「現地にはなかなか来れないけれど、いつも連絡をくれて、本当に私の力になっています。いつもありがとう」とメッセージを送った。
自身が好パフォーマンスを発揮するために支えてくれたすべての人へ想いを込めて、今年を表す漢字には感謝の『感』を選んだ。
最終戦から帰国しておよそ2週間。クラブを握ったのは2~3度ほどで、心身ともに休めながら過ごしている。「実家でワンちゃんにも会えて、おいしいご飯も食べられて。だいぶリフレッシュできています」と頬を緩めながら、来季に向けたオフの課題も口にする。
「特に変える必要はない」としつつ、求めたいのは飛距離アップ。「5ヤード違うと全然変わってくる。一気に伸びないので、コツコツ地道にやることが大事。私もあまり若くなくて…。強い体を作るために、トレーニングは欠かさずやりたい」と語った。(文・笠井あかり)
