<AIG女子オープン 事前情報◇29日◇ロイヤルリザム&セントアンズGC(イングランド)◇6601ヤード・パー71>
先週の「ISPS HANDA スコットランド女子オープン」で、2016年「ボランティア・オブ・アメリカ テキサスLPGAシュートアウト」以来、10年2カ月25日ぶりの勝利をつかんだジェニー・シン(韓国)。その優勝後の言葉が、渋野日向子には「すごく響いた」。
この全英女子で米ツアー初出場初優勝という快挙を成し遂げた7年前の自分を思い出す。「何も知らないで、勢いのまんま勝ったような感じでした」。そこから22年に米ツアーに主戦場を移し、酸いも甘いも経験。それだけに、自らが“歴代覇者”であることも、より誇りに思える。
「ジェニーは『あのとき(10年前)は勝った実感がしなかったけど、今回はすごく実感がある』って言っていたことを読んで、多分、自分も(次に)勝ったときにはそういう感覚になるような気がする。早く優勝したいと思います」
当時20歳だった渋野も、27歳になった。“次の1勝”の価値も理解できる。
開幕前日にはプロアマに出場。ゲストをおもてなしした18ホールでは、たくさん笑い声もあげながら、コースの最終チェックをした。日曜日、月曜日ともに18ホールの練習ラウンドも実施。入念に準備を進めてきた。
「自分のなかでもイギリスは本当に大切な場所だし、思い入れも深いところ。(優勝したときと)場所は違えど、帰ってきたなと思います」
これが8度目の全英出場だが、直近3試合は予選落ちも続いている。今季序盤は予選落ちの文字も目立ったが、渋野にとっての前戦になったメジャー「アムンディ・エビアン選手権」を16位で終えるなど、復調の気配も漂う。
「しっかり予選を通過して、上で戦えるように頑張りたいと思います」。今大会、そして米ツアー通算2勝目を目指す。今度こそ、そのよろこびをじっくり噛みしめるために。(文・間宮輝憲)
