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西村優菜はイーブンに「ちょっと悔しい」 大敵は“重い&ポコポコ”のあいつ

西村優菜はポアナ芝に苦戦…。ショットの調子は上々なだけに、グリーン上の調整が急務だ。

所属 ALBA Net編集部
高桑 均 / Hitoshi Takakuwa

配信日時:2023年6月10日 12時00分

<ショップライトLPGAクラシック 初日◇9日◇シービューGC ベイC(米ニュージャージー州)◇6190ヤード・パー71>

ルーキーイヤーを戦う西村優菜が、米国女子ツアーならではの経験を積んでいる。朝のスタートで飛び出した初日は2バーディ・2ボギーのイーブンパー。53位タイスタートに「ちょっと悔しい」と唇を噛む。

10番スタートの出だしからバーディチャンスを作るが、パッティングが決まらない。今大会のコースは午後になると芽がきつくなるポアナ芝。米ツアー選手でも手を焼くくせ者であると同時に、今回は“重さ”も厄介だ。

「重いグリーンに合わせきれなかった」と悔しさがにじむ。前日のプロアマまでも重かったが、通常のトーナメントであれば、本戦に入ればスピードは速くなるのが一般的。ところが今週は、その重さが継続した。「フィーリングが合わないというところがあって」とボールがなかなかカップに沈まない。この日のパット数は「31」と、数字も正直だ。

コースのヤーデージは6200ヤードを切る短さで、「ショートアイアンを持つ回数も多いし、攻められるのでピンデッドに狙っていける」と、フェアウェイキープ率、パーオン率も高水準。しかし最後の仕上げに苦労した。グリーン上の回復次第では、大きく浮上する可能性も十分にあると言える。

男子ツアーでも、ポアナ芝が多い西海岸の試合をあえてスキップする選手もいるほど。とはいえ、今後の米ツアー転戦でも“初物”は続く。すべてがはじめての経験だ。「悪いなりに後半はまとめられた」と前半の遅れを2バーディで巻き返せたのは2日目につながる好材料。「切り替えて頑張りたい」。この日の悔しさは引きずらずに、浮上してみせる。(文・高桑均)

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