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ドライブ中に幸運の使者を発見 渋野日向子は人生初体験も…依然シード外

渋野日向子は3日目「69」。逆転シードに向けた大事な最終日へと向かっていく。

所属 ALBA Net編集部
高桑 均 / Hitoshi Takakuwa

配信日時:2023年11月12日 07時04分

<ザ・アニカ・ドリブンbyゲインブリッジatペリカン 3日目◇11日◇ペリカンGC(米フロリダ州)◇6349ヤード・パー70>

朝一番のラウンドを終えてから6時間超。第2ラウンドを終えて予選通過ライン上で待った渋野日向子だったが、最終的に決勝ラウンド進出を決めた。ラウンド、休憩、練習を終えてコースをあとにすると、リーダーボードも気にしながら、ある“出会い”に恵まれた。

コースにはリスさんがいます【写真】

予選ラウンド2日目、金曜日の午後。コースから近いオールド・タンパ湾にかかる橋を通過中、ふと窓の外を見るとイルカに遭遇した。『幸運の使者』とも言われるイルカとの出会いで“癒やし”をもらい、予選突破という結果が舞い込んだ。

「野生のは初めて見ました」と驚きの出来事を経て、迎えた3日目。これまた朝一の7時からスタートで、誰も足を踏み込んでいないまっさらなコースに飛び出した。1番のセカンドショットは思いがけずトップしグリーンを大きくオーバー。なんとかパーをセーブすると、2番では寄せきれずにボギー。幸運が舞い込むはずだったが…。

流れ悪く迎えた3番。ピン奥3メートルにつけバーディを奪い返すと、続く4番でも3メートルを沈めてバーディ。運が向いてきた。7番パー5では2打目が松葉の上に止まりややピンチ。だが、これを低く転がしてピンをかすめながら寄せてみせた。奥1.5メートルのパットを決めてまたもバーディ。ビッグスコアの予感が漂った。

「前半はチャンスをしっかり生かせた」と、9番でボギーを喫するも11番でバーディ。12番パー3では池につかまるもナイスボギーで耐えて、これからという後半に入った。しかしその後はチャンスにつくも一筋決まらず。「後半は1コでも入ってくれたら」と、前半はカップに沈んだ距離がなかなか決まらず。最低限のアンダーパーとはしたものの、複雑な表情を浮かべる。

前半とは打って変わって、後半は再三のチャンスを決めきれず、「69」と一つ伸ばすにとどまりトータル2アンダー。上位進出は遠のき、年間ポイントランキングも80位以内ギリギリのライン。3日目を終えて大会順位は54位タイで、このままでいけば暫定83位とポイントランキングは依然シード外。「伸ばさないと本当にダメなので、頑張ります」とラストチャンスに目を向けた。

「攻めるしかない」と見据える今年最後のラウンドは、とにかく自分で運を引き寄せるしかない。泣いても笑っても残り18ホール。苦しかったシーズンのフィナーレは、絶対に笑顔で締めくくる。(文・高桑均)

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