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18ホール目につながった、渋野日向子の「行き先は見なかった」の意味【記者の目】

18ホール目につながった、渋野日向子の「行き先は見なかった」の意味【記者の目】

所属 ALBA Net編集部
秋田 義和 / Yoshikazu Akita

配信日時:2022年9月12日 12時30分

AIG女子オープン」(全英)で初めて海外メジャーに挑戦した藤田さいきは予選落ちを喫した後、珍しくほかの選手のプレーを見たという。チョン・インジ(韓国)、渋野日向子らを外から見て感じたのは「優勝争いをしている上位選手は打つまでに気持ち悪さがない」ということだったと言った。

赤ちゃんの頭をなでるシブコ

その渋野にとって、6月以来となる米国本土の戦いは2戦目も予選落ちとなった。原因は2戦とも同じで2打目の縦の距離感とショートパット。特にグリーン上の2メートル前後が大きく足を引っ張った。

ロングパットの距離感は合っているだけにもどかしい。もっと言えば、ティショットはこの2試合も状態はいい。だからこそ、「あそこで入らんかったらどうするんだよ、というのも2、3回あった」という前週から、「考え方を変えました」とメスを入れて今大会に臨んだのだが結果は伴わなかった。

前週から短いパットほど「カップを見てしまう」きらいがあった。顔が上がれば当然、芯でインパクトするのは難しくなる。分かっていても、入れたい気持ちが先走る。逆にその気持ちを抑えようとすると、打つまでのリズムがいつも通りではなくなる。この塩梅が非常に難しい。それは決まらないほど悪循環にハマっていく。

案の定、カットラインが気になる位置からスタートした2日目のスタートホールで80センチを外してしまった。「焦りというか、もう、落胆。返しがけっこうショックでだいぶ引きずった」。気にしていた部分だからこそ、ズルズルと引きずってしまう。前半だけでバーディはなく、3ボギー。冷静さを欠いているように感じた。

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