この他のホールでも、相手のパットがわずかに決まらなかったとき、まるで自分が外したかのように「あ〜」と声を出し悔しがる場面も。逆に渋野がナイスショットを打った後、ヒョージュが声をかけ、その言葉に微笑み返すこともあった。ともに喜び、ともに悔しがりながらの18ホールだった。
3日目を終えた後には、ヒョージュとの最終組が決まった渋野は「勉強しながら追いつけ追い越せできるように頑張りたい」と話していたが、まさに切磋琢磨。時折、強風が吹くなかでも2バーディにボギーなしというプレーで、最後まで食らいついた。そのうえでの惜敗だったが、渋野は「やっぱりレベルが高い選手。世界ランキング上位なので、一緒に回れてうれしかったです(笑)」と言って、優勝者を称えた。(文・間宮輝憲)

