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日本で好調でも…鈴木愛に続き比嘉真美子も苦戦 スポット参戦でANAは難しい?【記者の目】

日本で好調でも…鈴木愛に続き比嘉真美子も苦戦 スポット参戦でANAは難しい?【記者の目】

所属 ALBA Net編集部
秋田 義和 / Yoshikazu Akita

配信日時:2019年4月8日 15時21分

上原は「気を抜けないコースなので、とにかくいいジャッジをすることを心がけました」と大会期間中なんども口にした。その『いい判断』について詳しく聞くと、「これまでの経験と、キャディと相談して決断しています。一番のポイントは次にどこから行ったら“大けが”をしないか考えています」。何度もラウンドして肌で感じたことを基準として、大トラブルを避けた。

沖縄並みに重く、かつ風向きが「次のホールに行ったら逆になっているなんてことはしょっちゅう。同じ組の人でも打つタイミングによって違う」と目まぐるしく変わる。「場所にもよりますが、大体1打ペナルティ(のようなもの)ですね」というほど長く芝の太いラフは、時には前ではなく横に出す必要もある。そんな状況下でこれまで得た経験、百戦錬磨のキャディの助言を参考にしながら要所を切り抜けたのである。

横峯も多少のトラブルは仕方ないと割り切り、苦しい時間を乗り切った。「メジャーではボギーを打たないというよりも、ダブルボギーをいかに防ぐかが大事だと思います。もちろんボギーもなるべくは打ちたくはないですが、ミスはどうしても出てしまう中で、いかにボギーで抑えるかに重きを置いています」。上原、横峯ともに予選ラウンドでダボを打っていないだけに、この言葉には重みがある。

一方で比嘉は「例えば、グリーン周りのラフは日本と違う芝生だった。色々なバリエーションを求められるラフ。日本では中々使わないといけないような引き出しを持っていないと、海外メジャーでは通用しないなと感じました。ただ、慣れたら大丈夫だと思います。今回色々な経験ができました」。大トラブルとならないためには“慣れ”が必須だと語った。また、それは日本ツアーでは経験できない、とも。

当たり前だが、日本のメジャーとアメリカのメジャーはまるで違う。コースの作りも違えば、雰囲気も気候も違う。比嘉はその違いをこう評する。「同じ“難しい”でも、日本は狭いコースが多く真っすぐ打つ力が求められる。一方でこっちは様々なホールがあって、曲げて攻めていかなければいけないところが多かったりと、ショット、アプローチ、パターまでバリエーションが求められる。違う難易度の高さがありますね」。

開幕前に申ジエ(韓国)は、日本の賞金女王を目指すなかでも海外メジャーに出場する理由について、「海外のゴルフ場で戦う技術を失いかけていたから」と話した。つまりそれは日本では経験できない技術、と言い換えることもできるだろう。

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