ヒルトン・グランド・バケーションズ・トーナメント・オブ・チャンピオンズ
飛距離272Yは大差の1位…笹生優花がパラダイムで脅威の“かっ飛ばし” メジャーリーガーにも劣らず?
折り返し時点のスコアは1オーバーも、笹生優花は後半3つのバーディを奪い、終わってみれば3人が出場する日本勢でトップとなる2アンダー・7位タイにつけた。
配信日時: 2023年1月20日 03時00分
<ヒルトン・グランド・バケーションズ・トーナメント・オブ・チャンピオンズ 初日◇19日◇レイクノナG&CC(米フロリダ州)◇6608ヤード・パー72>
折り返し時点のスコアは1オーバー。しかし笹生優花は後半3つのバーディを奪い、終わってみれば3人が出場する日本勢でトップとなる2アンダー・7位タイにつけた。
前半の14番でボギーが先に来ると、16番では3パットでさらにスコアを1つ落とした。「1カ月以上試合から離れて、試合勘はない」と重苦しいラウンドが続いたが、それでも17番で初バーディを奪うと、そこで点火。見事にカムバックした。
そんな笹生のキャディバッグを見ると、契約を結ぶキャロウェイの新作ドライバー『パラダイム』がささっている。PGAツアーではジョン・ラーム(スペイン)、キム・シウー(韓国)が使用して“2連勝”したことでも話題になっているクラブだ。業界初をうたう360°カーボンシャーシを採用し、『飛距離とやさしさのどちらかを犠牲にする時代は終わり』と自信を持って送り出されたが、笹生も「距離は伸びたと思う。やさしいのであまりブレもない感じ」とその恩恵を感じている。
初日のドライビングディスタンス272.0ヤードは、並みいる米ツアーの飛ばし屋たちを抑えて全体1位。フェアウェイが狭いホールも多く、なかなか振っていけないコースで、262.5ヤードで2位のブルック・ヘンダーソン(カナダ)らに10ヤード近く差をつける圧倒的1位を記録した。そのうえフェアウェイキープ率も71.4%と上々だ。
プロアマ形式で行われる大会の初日にともにプレーしたうちの一人、クレイ・バックホルツ氏はメジャーリーグで投手として活躍した選手だが、飛距離で決して引けを取ることもなかった。これについては本人も「100%では打ってないと思う」と謙遜しつつも、「あまり変わらなかったかも」と認める部分。518ヤードに設定された2番パー5では、2打目をアイアンで楽々ツーオンさせるほどのビッグドライブを披露した。ここも遠慮気味に「風のおかげです」と話したが、その飛びは群を抜いていた。
初日トップに立ったヘンダーソンとの差はわずかに3打。2年前の「全米女子オープン」優勝の資格で出る今季開幕戦で2季ぶりの勝利を挙げ、“パラダイム旋風”をさらに加速させることはできるか?(文・間宮輝憲)
関連記事
知っておきたい ニュース&トピックス
- 25
全体1位の平均337Yで優勝したR・マキロイは、“コークスクリューパンチ”でロフトを立てて飛ばしていた!
2024年5月13日 (月) 08時05分
- 1
生成AIがラウンド中の疑問に回答! 人工知能がゴルフの上達を手助けしてくれる時代がやって来た
2024年5月20日 (月) 03時15分
- 1
「何をやっていたかわからない」 渋野日向子が振り返る“苦悩”の前半戦
2024年5月21日 (火) 03時00分
- 10
岩井明愛は今季初Vに「ホッとした」 米女子ツアー予選会に出場する可能性は…“絶妙”な言い回し
2024年5月26日 (日) 22時13分
- 8
「こんなボールは今までにない!」2人のゴルフライターが飛距離特化の『スリクソンXmaX』に驚愕した理由
2024年5月28日 (火) 03時00分
- 27
岩井明愛が逆転で今季初V 竹田麗央2位、金澤志奈は3位
2024年5月26日 (日) 05時04分