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“強気”なパターで耐えた一日も「それ以前の問題」 渋野日向子が切り捨てたパーオン率

渋野日向子は初日を2オーバーで終えた。課題としていたパッティングは向上もショットが…。

所属 ALBA Net編集部
笠井 あかり / Akari Kasai

配信日時:2023年10月6日 12時52分

<アセンダントLPGAベネフィッティング ボランティアーズ・オブ・アメリカ 初日◇5日◇オールド・アメリカンGC(米テキサス州)◇6517ヤード・パー71>

パーオンしたのは18ホール中8回。ショットが左右に荒れて、耐えてしのがなければならない場面のほうが多い一日を過ごした渋野日向子は、自らのプレーを「かなりハードなセッティングですごい難しさはあったけれど、それよりもショットが荒れてしまったので、すごい残念です」と自分を責めるしかなかった。

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小さくて硬くて跳ねる出るグリーンの攻略について、開幕前には「距離感を合わせることも大事だけど、乗せることもかなり重要」と話していたなかで、そのイメージ通りには進まなかった。前半の14番ではピン右5メートルにつけてバーディを奪ったが、16番からは連続ボギー。流れをつかめないまま18ホールが終わってしまった。

とはいえ、耐えたプレーもあった。先週は決まらず肩を落とした2メートルほどのパットを決めつづけ、パーをセーブした。赤杭内から乗らず、さらに乗らず、寄らずの5オンとなった17番パー5では1.5メートルを決めた。代名詞でもある“壁ドンパット”のように、強気なパットも垣間見せ、先週に比べればショートする回数はめっきり減った。それでも「そこ(パット)の部分はすごくよかったからこのスコアで抑えられた。それ以前の問題」と、自己評価の加点とまではならなかった。

ドライバーでのティショットはフェアウェイを捉え続けたが、アイアンでのショットが散ったように見受けられた。グリーン周りはクセのあるバミューダ芝のラフが囲み、アプローチの難易度も増す。グリーンの傾斜も強く、朝から強く吹いた風の影響も受けながらの寄せは、“OKパー”という場面を多く生み出すことができず。パターを沈めて耐える、という状況を強いられ、「パッティングがなんとか入ってくれてというのがあったけど、ショットが荒れていたのですごくもやもやしながら」と気分は晴れなかった。

フェアウェイも起伏が激しく、決して平坦なライばかりから打てることはないが、「コースがどうこうというより、自分の問題」。5つあるパー3でパーオンしたのは、奥3メートルにつけた後半の5番だけ。朝からタイミングが合っていなかったというショットだが、フラストレーションが溜まった一日を振り返る心境は、吐き捨てた言葉だけでなく表情からも伝わってくる。

2バーディ・4ボギーの「73」はカットラインには1打のビハインド。風が吹くことから、そのラインは下がることも予想されるが、2日目もスコアを落とすわけにはいかない。アーカンソーで苦戦したパットが好転し始めたぶん、パーオン率が週末行きへのカギになりそうだ。(文・笠井あかり)

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