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世界陸上からも刺激 宮本勝昌がプロ入り後初のJGA主催大会V狙う「谷口徹幹事のチャンピオンズディナーに参加したい」

宮本勝昌が自身4度目となるシニア日本一決定戦に出場。初のナショナルオープン制覇へ意気込んだ。

所属 ALBA Net編集部
高木 彩音 / Ayane Takagi

配信日時:2025年9月17日 16時49分

<日本シニアオープン 事前情報◇17日◇相模原ゴルフクラブ(神奈川県)◇6997ヤード・パー72>

53歳の宮本勝昌が自身4度目となるシニアゴルファー日本一決定戦に挑む。国内男子ツアー通算16勝、シニア通算8勝を誇るが、日本ゴルフ協会(JGA)が主催する大会では1991年の「日本アマ」で優勝しただけで、プロ転向後はいまだ勝っていない。

【写真】名手・宮本もタジタジ? 去年のラフはものすごかった

「シニアオープンではまだ一度も優勝争いできていない。藤田さんが優勝したとき(2023年大会)は途中で崩れたので、最後の最後まで優勝争いをしたいですし、もちろん優勝もしたい。ジュニア時代から(JGAに)ゴルファーとして携わらせてもらっていますからね。僕は日本アマしか優勝したことないので、JGAの競技としては、ぜひシニアオープンで優勝したい」。闘志を燃やして今大会に挑んでいる。

16日にはナショナルオープンの恒例行事、歴代優勝者が集うチャンピオンズディナーが開催された。「きのう(2019年覇者の)谷口(徹)さんがチャンピオンズディナーに出て、“楽しかったよ”って言っていた。来年は谷口さんが幹事になるって言っていたので、ぜひ今年優勝して、“谷口徹幹事”のチャンピオンズディナーに参加したいです」と笑顔を見せる。偉大な面々が集まる会食への参加意欲も大きなモチベーションだ。

ゴルフの調子については「もちろん良かったり悪かったりする。調子がいいに越したことはないですけど、試合が始まったら、調子がいい時はいいなりに、悪い時は悪いなりにやるしかない。しっかりコースマネジメントと、自分のコンディションを常に上げられるようにしていかないといけない」と冷静に答える。

9月13日から行われている世界陸上を見て、“調子”というものについて考えさせられている。「もちろんピークをそこに持っていくのは大事なんだろうけど、かと言って“100%で臨める人ってどれぐらいいるんだろう”と。それなりの状態で世界トップの人たちも多分やっているんだろうけど、瞬時の集中力がすごい。シーズンベストをそのときに出すとか、準決勝より決勝でタイム上げてくるとか。うまく説明はできないけど、(ゴルフの)トーナメントにも通じる。3日目、4日目に“自分のベストなプレーができました”とできるようになりたい」。

今年の会場は名門・相模原GC(神奈川県)。昨年の千葉CC・川間Cでは150mm以上の長いラフに苦しめられた。「去年は本当に出すのに必死でした」と振り返る。今年は80mmと短く、「去年よりは対応はできそう。基本的にはグリーン周りまで持っていけそう」と話す。しかし、フェアウェイが狭く、ラフの芝は密集していることもあり、「フェアウェイキープ率を高くしていかないと、なかなかアンダーパーには持っていけない」と気を引き締めた。

予報によると初日は曇り、2、3日目は雨、最終日は晴れ。天候も勝負の行方を左右しそうだ。「風向きも金曜日から真逆になりそうだし、気温も10度ぐらい下がりそう。そういうところをアジャストしないといけない。首をかしげるシーンをできるだけなくさないと、上位にはいけない。頑張ります」。昨年は10位タイ。プロ30年目にして、悲願のナショナルオープン初制覇を狙う。(文・高木彩音)

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