国内シニアツアー最終戦「富士フイルムシニアチャンピオンシップ」の2日目。現在、賞金ランキング首位の尾崎直道から4位の室田淳まで賞金王の可能性を残しているが、この日同ランク2位のフランキー・ミノザ(フィリピン)、3位の高見和宏がそろって失速。事実上、賞金王争いは尾崎と室田の2人に絞られた。
高見和宏、スコア伸ばせず賞金王争いに白旗「もう、惨敗」
この日“68”でトータル6アンダー3位タイに浮上した室田は、11番でティショットのOBからダブルボギーを叩いたものの、「そこからは自分に怒ったの。怒らないとバーディ獲れないから」と12番から3連続バーディ。最終18番もバーディで締めるなど上り調子でフィニッシュ。最終日は最終組に入り「出だしで流れがつかめれば。気持ちをしっかり持ってやりたい」と2打差逆転に気合いを込めた。
一方の尾崎はショットに不満を抱えながらショートゲームでスコアを作り、トータル5アンダーの6位タイ。「内容の割にはスコアは悪くないかな」と息を吐いた。室田が優勝した場合は自身が単独2位に入らなければ賞金王を逃すこととなるが、「(賞金王争いは)有利には動いていると思うけど、負けたらしょうがない。これで室田さんが勝ったら脱帽ですよ」と気負いはない。「明日はどう転ぶか。今季シニアの最終日を楽しみたいね」と自然体で勝負の18ホールを迎える。