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深堀圭一郎は「動かない体」と向き合いシニア2勝目 勝因は“振り切れる体作り”と“ハーフショット練習”

深堀圭一郎は「動かない体」と向き合いシニア2勝目 勝因は“振り切れる体作り”と“ハーフショット練習”

配信日時:2022年9月11日 09時00分

8月下旬のシニアツアー「マルハンカップ 太平洋クラブシニア」では、優勝にわずか1打届かず2位。「体の肩甲骨を含めてやっと柔軟性が出て、捻転によってトップで少し間を取れるようになった。パッティングも最初はひどかったけど、古いパターを持ち出したり、いろんな試行錯誤をしながら戻してきている」。パターは20年以上前から所有する『ホワイトホット#5センターシャフト』を引っ張りだし、ドライバーやアイアンも元に戻した。

若いときは「調子が良いときは3週間くらいずっといい」、でもいまは「1日で変わるんです。絶好調が絶不調に変わる。それが何でか、答えはわからない」。今大会に入っても、思い通りに動かなくなる体と向き合う日々は続いていた。初日はスコアだけ見れば、4アンダー・2位タイの好発進。ティショットが安定しなかったラウンド前半は“片足スクワット”を行い、「ダウンスイングで力を入れる意識付けです。うまく体が動かないときはそうやってポイントを探します」と、修正をしていた。

「バックスイングしたあとに、気持ち良く振り切るにはどうすればいいか考えて、体作りとか自分のコンディショニングをしている。そのあとの結果はしょうがない。ビビって振れないんじゃなくて、ここまで振れる自分をどうやって作るかに徹しています」

2日目と最終日には“片足スクワット”をする深堀の姿はなかった。「初日がダメだったから、ホテルに帰って一回体をほぐした後にもう一度トレーニングしました。部屋で夜と翌朝もやって、体を締め直す感じです」。2日目に3つスコアを伸ばして、最終日はトータル7アンダー・首位タイでスタート。シニアツアーで3度賞金王に輝いている鉄人、プラヤド・マークセン(タイ)と一進一退の攻防を繰り広げた。54ホールを終わっても決着がつかず、勝負の行方はプレーオフへ。2ホール目でバーディ奪った深堀が、パーに終わったマークセンを下し、歓喜の瞬間を迎えた。

3日間を通して奪ったイーグルとバーディの数は合わせて18個で、多くの選手がコース攻略に苦労するなか、トータル13アンダーまで伸ばした。今大会はショットの正確性が際立つ。ここにも勝つべくして勝った事前の準備があった。

「フルショットは良かったんですけど、100〜150ヤードの中途半端な距離でハーフショットしたときに、緩んで開いて右にショートするとか、ミスが多かった。シニアツアーはそれくらいの距離が多いので、そこが寄ってくるとチャンスが出てくる。だから先週はずっとハーフショットの練習をしていました。けっこうアイアンは良かったですね」。アイアンの番手間の距離や、ウェッジのコントロールショットで、何度もピンに絡めた。

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