<ファンケルクラシック 初日◇16日◇裾野カンツリー倶楽部(静岡県)◇7027ヤード・パー72>
2021年大会覇者の62歳、田村尚之が7バーディ・1ボギーの「66」をマークし、6アンダー・2位タイで滑り出した。「出来すぎでした。大変よくできました」。大会2勝目に向けて、笑顔を見せた。
今年はここまで3試合に出場。この日の「66」は今季自己ベストスコアだ。プロ転向後から信頼を寄せるグローバル治療院のサポートが大きいと振り返る。
今夏までは体調が良好だったが、9月「コスモヘルスカップ 日本プロゴルフグランド・ゴールドシニア選手権」あたりから調子が悪くなった。その後も不調が「ずっと続いていた」ため、前日のプロアマ終了後、治療院のある東京・目黒へ新幹線で向かった。
特に気になるのは背中。「黄色靭帯骨化症っていうのを持っている。ほぐしてもらわないと、硬くなりやすいんです」。帰りは新幹線に遅延情報が出ていたため、普段なら1時間ほどかけて施術を受けるところを30分で切り上げ、確実に三島へ戻れる新幹線に乗った。そこまでしても、田村にとって体のケアは欠かせないものなのだ。
5年前の優勝の時も、同じように東京まで足を運び、マッサージを受けていた。「もっと言うと、10年以上前、富士フィルムシニア(会場は千葉県)で勝ったときも品川に泊まって、治療院のマッサージに行ったんです」と明かす。
ラウンド後の練習も、あまり行わないタイプ。「パターだけくらい。それより、治療して体を動かせるようにしたほうがいい」。ゴルフは万全の体があってこそ。思い描くスイングを実現するために、できる限りコンディションを整えて試合に臨むことを大切にしている。
この日も東京へ向かう。前日は信頼を寄せる「エース」の担当者が休みだったこともあり、目黒店で施術を受けたが、この日は担当者がいる麻布十番店へ。往復4時間弱をかけてでも欠かせないことだ。
年齢を重ねても、自分の体と向き合い、課題を見つけて改善を重ねる。62歳の田村が戦い続けられる背景には、優勝を目指すための地道な準備と、長年信頼してきたケアがある。(文・高木彩音)
