<NEC軽井沢72ゴルフ 最終日◇16日◇軽井沢72ゴルフ北コース(長野県)◇6590ヤード・パー72>
プロ7年目の安田祐香が所属先主催の大会で圧勝劇を演じた。3日間で奪った26バーディは54ホールの最多バーディ新記録。かつての絶対女王、アニカ・ソレンスタム(スウェーデン)が2003年の「ミズノクラシック」で記録した24個を上回った。
アマチュア時代から注目されていた逸材も、19年のプロテストに合格してからは結果が出ない日が続いた。プロ5年目の24年9月に初優勝、昨年4月に2勝目、そして今回の3勝目と、遅咲きながら着実にステップアップを重ねてきた。
安田の武器は正確、精密なショット。決して大柄ではなく、飛距離が出るほうではない。今季のドライビングディスタンスは243.01ヤードで32位。上位ではないものの、昨年の239.49ヤード(42位)、24年の233.76ヤード(65位)からは飛躍的に伸びているといってもいい。
飛距離アップに貢献してきたドライバーはスリクソンの『ZXi』でシャフトは藤倉コンポジットの『スピーダーNXゴールド』を装着。フジクラの近藤誠親氏によれば、「ジュニア時代から昨年まで他社製品含め、ドライバーは先中調子系のシャフトを使用されておりましたが、中調子系のNXゴールドがヘッドとのマッチングも良く、タイミングが取りやすくなったとのことです」とベストマッチを生み出し、飛距離アップにつながっている。
今回の勝利では、アイアンの精度も光った。パーオンは3日間で46回。全体3位の数字だ。「アイアンでバーディチャンスにつけたのも多かったですし、自信をもって振っていけたのがスコアにつながった」と手になじんだスリクソン『ZXi5』でチャンス量産に成功したのが勝利の一因だったようだ。
長らく使用するオデッセイの『トリプル・トラックTEN』パターも勝利に貢献した。パット数は大会平均「25.67」で1位。ロングパットからショートパットまで隙のないパッティングで、勝利を呼び込んでいる。
グリップにも安田らしさが出ている。「アマチュアの高校生の時からなんですが、その時に替えてもらってから、いろんな色もありますし、最初はかわいいなという思いから使っています」と以前話していた通り、カラフルなラインナップはSTMのS-series『S-1』もので、青、紫、黄色など実にバリエーション豊富なラインナップでプレー中のテンションも上がっているといえそうだ。ちなみにメーカーからはバックラインあり・なしと提供され、色とともに安田の好みで使い分けているという。
2000年度生まれのプラチナ世代を代表する一人。同学年の古江彩佳、西村優菜、吉田優利は海を渡り米国女子ツアーで奮闘中。今のところ国内専念を宣言するが、自身初となる年間複数回優勝を狙っていく残りのシーズンに注目だ。
【安田祐香の優勝セッティング】
1W:スリクソンZXi(10.5度/スピーダーNXゴールド 5S/45.5)
3,5W:スリクソンZX MkII(15,18度/ミヤザキ コーデックス コリ5S)
4,5U:スリクソンZX MkII(22.25度/アッタスMB HY 75R)
6I~PW:スリクソンZXi5(N.S.PRO 850GH S)
48度:クリーブランドRTZ(N.S.PRO 850GH S)
52,58度:クリーブランドRTZ(N.S.PRO 950GH S)
PT:オデッセイ トリプル・トラックTEN
BALL:スリクソンZ-STAR◆
