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国内女子ツアーでは3年ぶりの“月曜決戦” 今回が4度目…あまり予備日が使われないのはなんで?

意外と少ない? 予備日使用についてのアレコレ。

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2024年6月24日 07時08分

女子ツアーは3年ぶりの月曜日決戦に入る
女子ツアーは3年ぶりの月曜日決戦に入る (撮影:上山敬太)

<アース・モンダミンカップ 最終日◇24日◇カメリアヒルズカントリークラブ(千葉県)◇6688ヤード・パー72>

賞金総額3億円(優勝5400万円)という国内女子ツアーのビッグトーナメントは、きょう24日に“月曜決戦”が行われる。大会2日目に降雨による順延が発生したことでスケジュールが狂い、やはり雨のため日曜日の午前中にプレーができなかったことで、“5日目”に突入することになった。

池じゃなくてグリーンです【写真】

国内女子ツアーで予備日が使用されるのは、1988年のツアー制度施行後ではこれが4例目となる。最初は1997年の「日本女子オープン」で、この時も2日目が荒天のため中止になったことで月曜日にもつれ込んだ。

その次はコロナ禍に行われた2020年の今大会。本来最終日になる予定だった日曜日の競技が中止になり、最後は渡邉彩香が5年ぶりの復活優勝を遂げている。そして直近は21年に栃木県の烏山城カントリークラブで行われた日本女子オープン。ツアーでは今回が3年ぶりの予備日使用になる。

このアースと日本女子オープンの2度ずつしか予備日の使用がないのには、ちょっとした事情がある。メジャー大会はすべてそうなのだが、今大会も『72ホールを完遂するため』に予備日を設けており、日曜日までに全選手が72ホールを回りきらなければ、月曜日を使用するからだ。

メジャー大会を除くいわゆる“平場”と呼ばれる通常大会で、アース以外にも予備日が設けられている試合はある。ただ、それは3日間大会なら27ホール、公式競技を除く4日間大会は36ホールと定められている『競技成立』のために設定されている。つまり、“完遂”を目指すものではないため、今回のように雨でスケジュールに影響が出たら、まずは競技短縮などの対策を講じ、日曜日までに終わらせるケースがほとんど。そして“競技が成立しなかった場合”に、月曜日を使う選択肢が出てくる…というわけだ。

6打リードの首位で最終日に入った小祝さくらは、もしも他の多くの大会のように短縮競技になり54ホールで終わっていれば日曜日に優勝が決まっていたことになる。しかし、「自分たちは決められたなかで頑張るだけ。4ラウンドまでやると実力も出るし、悔いなく終われるから、4ラウンドできるのうれしいですね」と月曜日を使ってでも72ホールやることはウェルカム、という様子だった。

トータル9アンダーの2位タイ、藤田さいきは「上は…もう大丈夫です、小祝さんでね。優勝以外で順位を上げようと頑張ります」と“白旗”を上げ気味だが、もちろん残り18ホールあることで、逆転の目も残されている。月曜日の優勝争いに注目したい。(文・間宮輝憲)

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