<日本女子オープン 事前情報◇29日◇宝塚ゴルフ倶楽部 旧コース(兵庫県)◇6185ヤード・パー70>
今年の女子ゴルファー日本一を決める舞台、宝塚ゴルフ倶楽部で女子ツアーが開催されるのは、1988年のツアー制度施行前も含めて初めてとなる。開場100周年を迎えた関西屈指の名門だが、多くの選手にとっては未知のコース。ただ、関西出身の選手には思い出がいっぱい詰まった場所でもある。
「あのころはまだプロになりたいとか思っていなかった。とにかく出た試合に勝ちたいという気持ちだけでした。当時使っていたアイアンはお年玉で買ったゼクシオ。今でも家にあります」
懐かしそうに話すのは、ツアー通算3勝の安田祐香だ。神戸市出身で今週は地元大会。中高時代の6年間、関西ジュニアの会場としてプレーした宝塚GCでの「日本女子オープン」に、「地元なので頑張りたい。勝ちたいです」と力が入る。
関西ジュニアでは、中学時代の2013~15年に今回使用される旧コース、高校時代には新コースを回った。当時、しのぎを削っていたのは、古江彩佳、西村優菜ら同じ2000年度生まれの仲間たち。中3時の15年は1学年下の山下美夢有が優勝し、古江が2位、安田が5位、西村が8位に入った。
さらに2位タイに永田加奈恵、6位に仁井優花、7位に上野菜々子が入り、日本ジュニアへの出場を決めた上位9人中7人がのちにプロとして活躍するエポックメイキングな大会だった。
その一人である西村は、前週の米ツアー「ウォルマートNWアーカンソー選手権」で初優勝を果たした。米参戦4年目でつかんだ待望の勝利。お祝いのメッセージを送ったという安田は、「しんどいことはいっぱいあったと思う。直接聞いたわけじゃないけど、『勝つまでは絶対に(日本に)帰らない』と言っていたそうです。ホントすごいなぁと思います」と祝福。「小学生のころから知っているけど、優菜が一番うまいイメージがありました」と懐かしそうに話した。
今年2月には下見ラウンドを行った。この日は雨中のプロアマ大会でコースをチェックし、「メリハリがあるコース。フェアウェイから打てれば、バーディはたくさん取れると思う。ビッグスコアも出るかもしれないですね」と話した。
日本女子オープンはアマチュア時代の3度を含め、これまで5度出場して予選落ちはない。ただ、24年の22位が最高で、上位争いは演じていない。今季のメジャーでは、「ワールドレディスサロンパスカップ」「ソニー日本女子プロ選手権」ともに予選落ちを喫しているだけに、“連敗ストップ”は最低限の目標となる。
ジュニア時代から切磋琢磨してきた西村の初優勝に刺激を受けた25歳は、「メジャーだし、兵庫なので」という思い出のコースで、日本一を目指していく。(文・臼杵孝志)
