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「ビックリ!」なピンチも冷静に対処 原英莉花が“極・集中”で連覇へ上々発進

大会3勝目と連覇を目指す原英莉花は2アンダーの上々発進で勢いをつけた。

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2024年9月27日 08時00分

「フワフワ」から「集中」。原英莉花が尻上がりのプレーで上々発進
「フワフワ」から「集中」。原英莉花が尻上がりのプレーで上々発進 (撮影:佐々木啓)

<日本女子オープン 初日◇26日◇大利根カントリークラブ 西コース(茨城県) ◇6845ヤード・パー72>

連覇、そして大会3勝目を目指す原英莉花は、最後“ヒヤヒヤ”のホールアウトになった。最終18番でバーディパットが2メートルオーバーし、シビアなパーパットを残すことに。「ビックリ!(笑)。せっかくいいショットを打ったのに」。だが、それをなんとかねじ込んで、2アンダー・11位タイと上々のスタートを切った。

原英莉花、このコブシはまるで五木ひろし【写真】

前半は危なげないゴルフこそ続けたものの、ここぞのチャンスでパットが決まらずパーを並べることになった。「思ったよりもグリーンのスピードが出ていなかったので、ラインもタッチも合っていなかった」。だが徐々にそれにアジャストしていくと、11番で待望の初バーディが生まれる。「後半最初のパー3(12番)で6メートルくらいのパーパットを決められたのがきょうはよかった」。13番はボギーとしたものの、すぐに取り返すと17番でも1つスコアを伸ばした。

開幕前までの心配事だったドライバーとアイアンで逆球が出るという症状もこの日はなく、それが安定感にもつながる。この日の平均ストロークが『4.5917』で難易度1位だった421ヤードの7番パー4では、ティショット、2打目ともにナイスショットを続け、ピン手前4メートルにつくチャンスも作り出した。「風が右からアゲかフォローかで迷って、短いクラブでしっかり打っていきました。先週までならミスショットになっていたところ。いいショットでしたね」。結果的にはパーになったが、こうした一打一打に手応えも感じられる。

緊張感から「フワフワした感じ」と話した序盤については、「石橋をたたきながら、セーフティーなプレーになってしまいました」と振り返る。しかし、そこから集中力は増し、後半のプレーにつながった。開幕前日の会見で出た「リアルは30点くらい(の調子)。でもそれを忘れて、自分をだますじゃないですけど80点くらいの気持ちで戦いたい」という言葉を体現するようなガッツポーズを見せる場面も。「あしたはもう少し集中力が上がってくるかなと思ってます」と、さらに地に足が着きそうだ。

「後半は手前だけどピンが振られているホールが多くて、狙いすぎの部分があった。あしたは狙いすぎてドツボにはまることは避けながら自分のショットを信じたい」。さらに攻めと守りにメリハリをつけながら、上位を追いかけていく。午前組で回る2日目は雨予報も出ており、ツアー史上最長の6845ヤードのコースがさらに長く感じられることも考えられるが、“強い気持ち”を支えに乗り越えていく。(文・間宮輝憲)

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