<富士フイルム・スタジオアリス女子オープン 最終日◇12日◇石坂ゴルフ倶楽部(埼玉県)◇6580ヤード・パー72>
風が吹き、ピンも傾斜の厳しい位置に切られた最終日。最終組がハーフターンした時点で1打差に9人がひしめく大混戦となったが、中盤以降、クラッチパットを決めたウー・チャイェン(台湾)が今季初優勝、通算2勝目を挙げた。
1メートルにつけた11番でバーディを奪うと、12番では5メートルを沈めてリードを奪う。14番では5メートルのパーパットを流し込み、流れを渡さなかった。その手に握られていたのは、3月の「Vポイント×SMBCレディス」で新投入した長尺パターだった。
もともとは「コーチが使っていたから」という理由で長尺にシフト。「去年は順手からクロウ(グリップ)に変えてよくなったけど、今年のダイキン(開幕戦)で、リズムがよくなかった。それを長尺に替えたらよくなりました」。3日間の平均パット『28.67』は、全体4位タイと上位。傾斜の強い石坂のグリーンを攻略した。
初優勝した昨年11月の「大王製紙エリエールレディス」はオデッセイの『Ai-one トライビーム ジェイルバードミニ』を使用していたが、同社の『Ai-DUAL CRUISER ジェイルバードDB』にチェンジした。もともと中尺用のヘッドのため重量を出すためにソール部に鉛をベッタリ貼って調整している。
プロ転向した4年前からずっとクラブ契約はフリー。初優勝時と替わったのは、パターのほかに3番ウッド。ウッド類は10歳の頃からキャロウェイを愛用しており、3番ウッドは「打感がよかったから」と最新モデル『クアンタム』に移行した。ドライバーと5番ウッドは前シリーズの『エリート』のままだ。
ドライバーに関しては、「慣れてるし、飛距離もいい感じ。顔が好き」と手放せない1本。シャフトはフジクラの『スピーダーNXバイオレット』(50-S)を挿している。
シャフトについてフジクラのプロ担当は「2年前の『ニチレイレディス』からです。初優勝時には『シャフトがしっかり戻ってきてくれて、ボールがつかまりながら飛ぶところが好き』とコメントをいただいております」と話す。テストの結果、一番曲がらずに飛んでいたものを使い続けている。
アイアンは6番から9番まではスリクソン『ZXi5』だが、PWだけ『ZXi7』のコンボ。「『5』の方が飛ぶのですが、9とPであまり飛距離が変わらなかったので、Pだけ『7』にしています」と飛距離の“階段”を優先してモデルを選んだ。
またウェッジは48度と58度がクリーブランドの『RTZ ツアーラック』で、54度は『RTZ』の構成。そしてシャフトも独特だ。48度はトゥルーテンパーの80グラム台の『スチールファイバー i80cw S』で、54度と58度は『ダイナミックゴールド 115 S200』で115グラムという作り込み。
昨年もこの組み合わせだったが、理由については、「48度がダイナミックゴールドだと距離が足りなかった。それでアイアンと同じにしました。54度と58度のシャフトが重いのはスピンがかかりやすくて、抜けにくいから」と重さに違いを説明する。
ボールは「ずっと昔から『x』です。飛距離が出るし、慣れています」とタイトリストの『プロV1x』を使用している。ちなみに今季、国内女子ツアーでは『プロV1』シリーズが6戦中5勝目を挙げた。内訳はV1xが佐久間朱莉、笠りつ子、高橋彩華、ウー・チャイェン、V1が永峰咲希となっている。
【ウー・チャイェンの優勝ギア】
1W:キャロウェイ エリート(10.5度/スピーダーNX バイオレット 50-S )
3W:キャロウェイ クアンタム(15度/スピーダーNX バイオレット 50-S)
5W:キャロウェイ エリート(18度/スピーダーNX バイオレット 50-S)
5,6U:キャロウェイ パラダイム Aiスモーク(24,27度 ツアーAD HY-75S)
6I~9I:スリクソンZXi5(スチールファイバー i80cw S)
PW:スリクソンZXi7(スチールファイバー i80cw S)
48,58度:クリーブランドRTZ ツアーラック(48度=スチールファイバー i80cw S/58度=ダイナミックゴールド 115 S200)
54度:クリーブランドRTZ(ダイナミックゴールド 115 S200)
PT:オデッセイ Ai-DUAL CRUISER ジェイルバードDB
BALL:タイトリスト プロV1x
