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“食堂の娘”高1の『マーナ』が好発進 故郷の大先輩・宮里藍の教えで開眼

沖縄出身の高校1年生、吉崎マーナが好発進。一日を振り返った。

所属 ALBA Net編集部
高桑 均 / Hitoshi Takakuwa

配信日時:2024年2月29日 18時22分

地元・沖縄の16歳、吉崎マーナが2アンダーと堂々のプレー
地元・沖縄の16歳、吉崎マーナが2アンダーと堂々のプレー (撮影:米山聡明)

<ダイキンオーキッドレディス 初日◇29日◇琉球ゴルフ倶楽部(沖縄県)◇6595ヤード・パー72>

アマチュア選考会を通過した吉崎マーナ(沖縄カトリック高1年、※崎は“大”ではなく“立”)が4バーディ・2ボギーの「70」で回り、2アンダー・10位タイの上々発進を決めた。「去年、おととしが初日ダメだったので、90点くらいです」とあどけなさの残る笑顔で、一日を振り返った。

初出場時は中学2年生でした【写真】

インスタートのひと組目でスタート。12番で2メートル、13番で1.5メートルを沈めて飛び出した。14番をボギーとしたが、18番のパー5で3打目をピタリ。前半を2アンダーで終えると、後半は1バーディ・1ボギー。「去年はガチガチでしたけど、今年は自信を持ってスタートできた」と、3度目の本戦出場で堂々のプレーを見せた。

過去2大会の出場は予選落ち。短い距離の精度不足を痛感した。100ヤード以内の安定感を高めることを目標に、2ヤード刻みの打ち分けを10ヤードから100ヤード、そして、また10ヤードまで戻るというドリルを繰り返した。それが「いい感じになってきました」と、2つのパー5では80ヤード弱からバーディ奪取に成功。いまでは自信のある距離でバーディが獲れたことに、頬も緩む。

ラウンド中の心のマネジメントでも成長を実感。昨夏、宮里藍が主催するジュニア大会に参加し、集中するための方法を伝授された。座学の時間で学ぶと同時に、直接質問をするなど、故郷の大先輩から多くを吸収しようと頑張って話してかけてみた。「考えたまま打たないというところが大事だと思いました」。宮里塾で学んだ『考える時間と打つ時間を切り離す』策が実行できたのも、好結果に結びついた。

「このスタートをムダにしないよう、一打一打に集中したい」と予選通過に挑む2日目。父親は地元で人気の飲食店『吉崎食堂』を経営。沖縄県民の腹を満たしてきた食堂の娘が、はつらつプレーで地元のゴルフを盛り上げる。

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