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18度目の日本一への挑戦に「ギリギリ残れたかな」 菊地絵理香は耐えるゴルフで優勝戦線キープ

首位とはわずか1打差。百戦錬磨の菊地絵理香が考える、日本女子オープンの難しさ。

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2023年10月1日 10時00分

難しいピンポジションに苦しめられた菊地絵理香。なんとか「72」でしのぎきった
難しいピンポジションに苦しめられた菊地絵理香。なんとか「72」でしのぎきった (撮影:佐々木啓)

<日本女子オープン 3日目◇30日◇芦原ゴルフクラブ 海コース(福井県)◇6528ヤード・パー72>

予選ラウンドをトップで終えた菊地絵理香は、「いいショットもあったけど、ショートパットが読み切れないことがあった」という3日目を3バーディ・3ボギーのパープレーで終えた。それでもトータル10アンダーで1打差の2位と優勝圏内をキープし、「まだギリギリ残れたかなとは思います」と胸をなでおろす。

抱擁するエリカとエリカ【写真】

2番パー4では、フェアウェイからキレのあるアイアンショットをピンに絡めてバーディが先行。しかし、そこからは9番の2メートル、そして10番の4メートルなどシビアなパーパットも沈めながら耐えるゴルフを続けた。「いいショットを打っても木の後ろに行ったりというのもあった」と、アンラッキーな部分もあり足踏みしたが、感触は悪くない。

16番ではラフからのセカンドショットがフライヤーし、グリーン奥の急斜面に止まる大ピンチも。ただここも、「あそこまで行くと思ってなかったけど、逆にあそこで止まってくれてよかった」と集中し“ナイスボギー”におさめた。「ティショットが昨日よりよくなかったので、そこが大きい。もう少しフェアウェイに置ければ、楽にできたと思う」。このあたりが最終日を前にしての課題になる。

2013年大会は1打差の2位。そして、芦原の近隣コース片山津GC(石川県)で行われた15年大会は三つ巴のプレーオフで最後はチョン・インジ(韓国)に敗れた。これが56回目のメジャー出場だが、2度の惜敗を経験している女子オープンは特別な思いもこみ上げる。「きょうが一番もどかしい部分が多かったけど、早めにそういうのが出たほうが焦りもない。やっぱりそんなに簡単じゃないというのもきょう分かりました」。さらに気を引き締めるため、いい一日になったともいえる。

原英莉花との最終組の“エリカ対決”は、やはり注目度はバツグン。大観衆のなか冷静にプレーできたと振り返るが、「スタートするときにギャラリーさんが多くて、ちょっとびっくりしましたね」と、熱狂に包まれる18ホールになった。最終日も原とのラウンドとなり、さらに多くのファンが詰めかけることも予想される。「また新たな気持ちで明日。どのみちつらいとは思うし、みんな大変だと思うので、頑張りたい」。これが18度目の日本女子オープン。大輪の花を咲かせたい。(文・間宮輝憲)

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