<CAT Ladies 2日目◇22日◇大箱根カントリークラブ(神奈川県)◇6657ヤード・パー72>
初日は後半プレーしたインコースで「40」を叩いた。「あれがなければトップ争いもできてましたよね」。2日目は、この日のベストスコアタイとなる「66」を記録し、トータル5アンダーまで伸ばしただけに、菅沼菜々の表情はちょっぴり悔しそうだ。
だが、溜飲は下げた。初日は1オーバー・61位タイと出遅れ、“因縁の”インコースからスタートすることになった。ダブルボギー2つで、前半の貯金をすべて吐き出した9ホールだったが、2日目はバーディラッシュの舞台になった。11番で奥3メートルを決めてバーディが先行すると、14番は1メートル、15番は右手前カラーから7ヤードのアプローチを直接カップに沈めるなどスコアを伸ばしていった。
ピンチというピンチもティショットをラフに外し、2打目もグリーン奥まで飛んだ終盤の8番パー4のみ。ただ、ここも「得意のアプローチ」でピッタリに寄せ、パーを拾った。「昨日の1オーバーはテンションが下がりました。きょうはインスタートだから、そこをイーブンで耐えて、アウトでチャンスを作れればと思ってました」。蓋をあけると後半に伸ばせたのは2つ。インコースにチャンスが落ちていた。
今週はスリクソンの新アイアン『ZXi5』をバッグインした。2日目のパーオン率は77.8%(14/18)で4位タイ。少しスピンを入れることを目的に投入したクラブは「打感と音がいいですね」と、調子のよさを後押ししている。
またパターも、2018年のプロ入りからここまでのキャリアのほとんどをともに過ごした角型マレットのピン『タインC』から、同社が2015年に発売したマレット型の『ケーデンスTR トムキャットC』に入れ替えた。優勝した17年「日本ジュニア選手権(女子15歳~17歳の部)」や、18年のプロテスト合格などを支えた1本でバーディを量産。「めっちゃいいですね。すぐに(感覚を)思い出したし、慣れました」。かつて5年ほど使用した“元エース”も仕事をした。
果たしたい約束もある。熱い視線を注ぐのは、優勝副賞の重機だ。「欲しいです。デビューの時から、お世話になっているゴルフ場さんにプレゼントすると言ってるんです。引退するまでに、ここで勝ちたい」。今年は除雪などで力を発揮する『ミニホイールローダ』が贈られる。拠点にしている静岡県のフジ天城ゴルフ倶楽部のことを思うと、目も輝く。
首位との差は4打。もちろん可能性は残されている。「ひさしぶりにいい位置で最終日に向かえるので楽しみ。来週は休むので、ここですべて出し切りたい」。次週は北海道開催の「ニトリレディス」があるが、広場恐怖症を抱え、飛行機に乗れない菅沼は欠場することが決まっている。新たなクラブと、副賞へのモチベーションも味方に、今季2勝目を目指していく。(文・間宮輝憲)
