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中学3年生で最終予選を突破 14歳・赤穂未来が初めて挑む日本女子OP「自分ができる最高のゴルフを」

中学3年生の赤穂未来。将来を嘱望される14歳が大きな一歩を踏み出す。

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2025年10月1日 07時30分

14歳の赤穂未来が日本一決定戦に挑む
14歳の赤穂未来が日本一決定戦に挑む (撮影:福田文平)

<日本女子オープン 事前情報◇30日◇チェリーヒルズゴルフクラブ(兵庫県)◇6616ヤード・パー72>

地元・兵庫県出身の中学3年生が、今年の女子ゴルファー日本一決定戦に挑む。神戸市立広陵中3年の赤穂未来は、9月1、2日に行われた今大会の最終予選(2Bブロック)を12位で通過。初の日本女子オープン、そして初のレギュラーツアーを戦っていく。

【写真】当時19歳! プロテスト合格直後の河本結

「日本で一番大きい大会なので、みんな熱意を持って挑むと思う。それに負けないようにしたい」

プロアマが行われた30日(火)。あどけない14歳が、並みいるプロと一緒に練習に精を出していた。「試合を観戦しに行ったときにいるプロたちがいっぱいいて、“お~”という感じで」。圧倒もされるが、その立ち振る舞いは堂々としている。

クラブデザイナーとしてゴルフ界で活躍する父・勇介さんの影響で、4歳で競技を開始。現在は公立の中学校に通い、部活動ではなく、自らその腕を磨いている。学校が終われば練習場に行き、ボールを打つ日々。週末にはコースに出ることもあるが、プロを目指して努力を続け、この大舞台にたどり着いた。

「地元なので絶対に出たいと思っていました。おじいちゃんも、このコースにはよく来ていたので、見に来ることができたら、うれしいだろうなって。家族のため、自分のため頑張ろうと思って、ずっとやってきました。知っているひとたちが、たくさん『行きます』って言ってくれました」

レギュラーツアーはこれが初出場だが、2週前に行われた下部のステップ・アップ・ツアー「山陽新聞レディースカップ」では26位タイになり、ローアマにも輝いた。憧れの選手を聞くと「タイガー・ウッズ選手」という答えが返ってくる。「ショットの精度とか、観客を魅了するプレースタイルがかっこいい」というのが理由だ。父・勇介さんは、娘について「やりたいことを迷わずやる子。気が強くて、舞台度胸はありますよ」と話す。その堂々としたプレーで、タイガーのように大歓声を引き出したい。

大会の最年少出場記録は13歳17日の梶谷翼(2016年)で、最年少予選通過記録は14歳244日の松原由美(2013年)。2011年1月22日生まれの赤穂は、10月1日現在、14歳252日で記録には届かないが、それでも中学生の活躍に期待も高まる。「予選通過はしたいけど、自分ができる最高のゴルフができたらいいな」。153センチの体には、輝かしい未来がたくさんつまっている。(文・間宮輝憲)

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