<台湾ホンハイレディース 3日目◇14日◇ザ・オリエントゴルフ&カントリークラブ(台湾)◇6720ヤード・パー72>
1988年のツアー制度施行後では初となる開幕からの2連勝がかかる佐久間朱莉は、「77」と苦しみ首位から陥落した。「疲れました。アプローチも(原因)だし、入れたいパーパットも決まらなかった。うまくかみ合わないとこういう結果になるコースだなと思いました」と振り返る。
「だいぶ疲れは取れたと思っていたんですけど、頭はフル回転だったので、そこは疲れていました」。前日は、出場選手唯一のアンダーパー(70)を記録してトップに踊り出たが、強風に見舞われ、ラウンド時間も長く、平均ストロークが『78.3208』だった一日の影響は簡単には抜けきらない。
3日目の1番パー5は、イーグルで滑り出した。しかし、6番までにこの日のスコアをイーブンパーまで落とすと、9番パー4では“トラブル”に見舞われた。「いいショットだった」と振り返ったフェアウェイからの2打目だったが、一度はグリーンに乗りながら、右に流されて傾斜の下へ。ティフトンが生い茂るラフまで転げ落ちた。
ピンサイドということもあり、意識は「とりあえず乗せたい」。UTとパターで迷った結果、ここではパターを選択した。それでも「けっこう(強く)打ったんですけど、ティフトンで食われたうえに、花道が逆目で届かなかった」というボールは再び傾斜を下り始めることに。「あと1、2ヤード行ってくれれば」というわずかな差に泣かされた。その後はピンを大きくオーバーすることも覚悟で、ウェッジで乗せるだけ乗せ、4オン2パットのダブルボギーを喫してしまった。
これが、傾斜が強いグリーンが並ぶ、このコースの難しさだ。この時の2打目のショットもそうだが、“わずか1、2ヤードのズレ”が結果に大きな影響を及ぼす。「そこから流れが変わりました」と後半も3ボギー。強風、グリーンの傾斜、距離の長さがそろうコースの難しさを、見る者にも改めて伝えるような一日になった。
それでも首位の菅楓華とは4打差の4位に踏みとどまり、逆転の可能性は十分に残した。「このコースは何が起こるか分からない」というのは、プレーする選手全員の共通認識だ。「自分がいいプレーをすればチャンスも出てくる。アプローチとパターを修正します」。日本ツアーの女王は、逆襲の最終日へ意気込んだ。(文・間宮輝憲)
