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米予選会エントリーも明言「この試合を大切に」 原英莉花が連覇&大会3勝目に挑戦

日本女子オープン連覇を狙う原英莉花が米女子ツアーへの再挑戦を明言した。

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2024年9月25日 16時56分

原英莉花が米女子ツアーに再挑戦することを明かした
原英莉花が米女子ツアーに再挑戦することを明かした (撮影:佐々木啓)

<日本女子オープン 事前情報◇25日◇大利根カントリークラブ 西コース(茨城県) ◇6845ヤード・パー72>

「リアルは30点くらい(の調子)。でもそれを忘れて、自分をだますじゃないですけど80点くらいの気持ちで戦いたい」

原英莉花が自分のパネル横でニンマリ【写真】

連覇と大会3勝目を狙う原英莉花は、「中学、高校生のころから憧れていた舞台。小さいころからの夢」と位置づける大会に、自らを奮い立たせ挑んでいく。「優勝したい気持ちは強い。なによりもこのタイトルは大きなもの。調子より気持ちで戦いたい」。そのひと言ひと言に力を込める。

その覚悟の前に立ちはだかるのは、ツアー史上最長6845ヤードを誇るコースだ。「ショートアイアンで(グリーンを)狙えるホールがほとんどなく、ミドル、ロングアイアンになる。セカンドショットの精度が大事だし、ティショットをフェアウェイに置くことがマスト」。ドライバーから集中を維持し続ける必要がある。コースレーティングは、2015年以降で最難度の『80.6』に設定。“夢”と語る大会にふさわしい舞台が用意された。

これに対応するため、ドライバーは練習用を含め、数本をコースに持ち込んだ。さらにウェッジも先週まで使っていたものが「1インチいかないくらいだけど長かった」ため、以前使っていたモデルを再投入。クラブ選びも慎重だ。

“リアルは30点”という言葉の背景には、こんな事情がある。「最近の寒暖差もあって、振る感覚が変わっている。アイアンとドライバーで逆の球が出てしまって、グリーンが狙いにくい。芝を抜ける感じも違うし、気持ち悪さもあります」。距離が長いうえにラフも長く、ティショットを外すと一気にピンチが訪れる。そのなかで感覚を研ぎ澄ませていく。

米国東部時間10月8日の締め切りを前に、今年の米国ツアー予選会のエントリーを済ませたことも明かす。現在の世界ランキングは100位。最終予選会から受けられる同75位以内の浮上も厳しい状況に追い込まれ、10月15日から18日までの4日間、フロリダ州で行われる予選会からの出場を覚悟している。

「昨年はここで優勝をして、すごくいい流れで予選会に行けた。調子は昨年のほうがよかったので、少しでも自信を持って行けるように、この試合を大切に戦いたい」。来週の「スタンレーレディスホンダゴルフ」に出場し、その後、渡米。1年前は失格というまさかの結末に終わった因縁のコースで、最終予選進出、そして来季の米ツアー出場権を目指していく。

「気が引き締まるというか、毎週いろいろあってへこんだりもするけど、女子オープンに来ると初心にかえれる。今の調子に関わらず、ここで結果を出したいという前のめりな気持ちになります」

アマチュア時代の2015年に、石川県の片山津ゴルフ倶楽部 白山コースで行われた大会に初出場し、今年が節目の10回目の出場になる。「今年は優勝もできていないし、ジャンボさんに合わせる顔がない。ここで優勝すれば胸を張ってジャンボさんにあいさつできると思う。頑張りたいです」。3つ目となる最高の手土産を師匠のもとに持ち帰り、米国への弾みにしたい。(文・間宮輝憲)

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