<NEC軽井沢72ゴルフ 事前情報◇13日◇軽井沢72ゴルフ北コース(長野県)◇6590ヤード・パー72>
今季2勝を挙げる河本結が、2年前に優勝したコースに帰ってきた。「相性がいいと思うし、いいイメージでプレーできます」。当時は不振を乗り越えてつかんだ5年ぶりの勝利だったこともあり、特別な大会のひとつとも言える。
雨が続くなか、調整は順調に進めた。3週前の「大東建託・いい部屋ネットレディス」では棄権したものの、オープンウィークを挟んで行われた先週の「北海道meijiカップ」は35位。勝負の夏へ、ここからさらに状態を上げていきたい。「距離も短くなっているのでスコアも出そう。グリーン勝負になると思うので、そこを合わせることができれば」と、勝負のポイントを見極める。
そんななか、新たな動きも見られた。練習日には、今週からツアーに供給が開始されたキャロウェイの新ウェッジ『Xプロトタイプ』をテスト。新たな武器になるかどうかを試した。これは栃木県鹿沼市にある株式会社ササキの工場で製造されている、“日本限定モデル”の鍛造ウェッジ。「フェースに食いつく感じがあるので、スピンが入ってくれる。ヘッドに厚みもあるから、重さも感じられて、フェースも開きやすいですね。アプローチがやりやすい」と、日本の職人の丁寧な仕事ぶりも感じられた。
リカバリー率が66.7622%、サンドセーブ率も48.9362%でともに12位につけるなど、寄せる技術は河本のひとつの生命線でもある。現在は鋳造の『オーパス』をエースとして愛用し、優勝もつかんでいるが、それとは素材が異なる新ウェッジも違和感は少ない。「さらに試して合ってくれば使いたいですね。日本で造られているから技術も高いし、個体差も少ないから、そこはいい」と、ここからさらに“磨き”をかけていく。
今年の最大の目標に掲げる「年間女王」レースでは、現在6位につける。1位の桑木志帆が「AIG女子オープン」制覇でメルセデス・ポイント800ptを加算。その差は903.66ptと開いているだけに、この夏場、さらにメジャーが続く秋と勝負の試合が続いていく。万全の状態で臨むための準備にも余念がない。
このウェッジは他にも吉田鈴、六車日那乃らがテスト。ここが「ミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップ」に続いて、今季2試合目となる藤田光里は“即投入”を明言した。25年2月に第一子を出産し、2年ぶりのレギュラーツアー出場だったミネベアでは予選落ち。試行錯誤を続けるなかで出会った一本でもある。
「今のウェッジも好きだけど、ニアサイド(のアプローチ)で強く出てしまう時がある。これ(Xプロトタイプ)はそういうミスが少ない。試合でのミスは試合でしか分からないので今週、使ってみようと思いました」。丸みがありながらシャープさも感じる顔は藤田のお好み。「自分で運べる」という感覚もマッチしている。今年の軽井沢は、夏場にさらにアクセルを踏み込みたい選手たちの取り組みが印象に残る地にもなっている。
